すべてをのみ込む「泥火山」の恐怖 マグマ活動とは直接の関係なし (1/2ページ)

2016.06.03

 インドネシアで10年間も続いている災害がある。終わりはまだ見えない。

 ジャワ島のシドアルジョという「泥火山」。ちょうど10年前の2006年5月から途方もない量の泥を噴き出しはじめた。

 そして、いまも衰える兆候もなく、毎日3万〜6万立方メートルという大量の泥を噴出し続けている。この量は、オリンピック競技用のプール約20個分に相当する。

 いままでに吐き出された泥で、サッカー場650個分もの広大な地面が、深さ40メートルの泥に沈んでしまった。

 近傍の家は埋まり、村は放棄された。10年前の最初の爆発では、突然だったこともあり十数人が死亡した。このほか多数の村、農地、工場、商店や幹線道路が破壊されて、約4万人が避難した。

 その後も泥の噴出が続いて、地元の人たちは、家も収入も失って途方に暮れている。

 泥火山とは、泥と一緒に、地下からガスや水が噴出することによって噴出孔のまわりにできる泥の丘のことだ。

 丘の頂上に火口状の穴があり、穴からは泥が火山の溶岩流のように流出している形が火山に似ているので泥火山と言われる。だが、マグマ活動とは直接の関係がないし、温度も1000℃前後あるマグマよりもずっと低い。

 インドネシアのこの泥火山は世界最大の規模のものだが、もっと小さいものは世界中で見つかっている。

 火山の噴気地帯や温泉地帯など、高温の水蒸気の噴出孔に泥火山ができる。また油田や天然ガス田などでガスが噴出しているところに泥火山があることが多い。

 

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