西郷苦しめた清正の石垣 熊本地震には持ちこたえられず (2/2ページ)

2016.06.04

地震で被災する前の熊本城
地震で被災する前の熊本城【拡大】

 西南戦争では落城しなかった熊本城も、4月14日と16日に熊本地方を震源とする二度にわたる震度7の揺れには、持ちこたえられなかった。

 天守や重要文化財の櫓、石垣に甚大な被害が出る。熊本城の哀れな姿にショックを受けた人も多かっただろう。完全な修復には10年以上かかり、費用も100億円以上ともいわれている。気象庁は熊本地方を襲った地震を「熊本地震」と命名した。

 地球物理学者の寺田寅彦は「天災(災害)は忘れたころにやってくる」という言葉を残した。5年前の東日本大震災がまだ記憶に新しいなか、熊本地震は「天災は忘れる前にやってくる」ということを、日本人に認識させる地震となった。

 熊本城が再び元の姿を取り戻すまで、熊本の復興は終わることはない。 =次回は小田原城

 【所在地】熊本県熊本市本丸1の1
 【城への行き方】JR鹿児島本線・九州新幹線「熊本駅」から熊本市電で約10分「熊本城前」下車、徒歩約10分

 ■濱口和久(はまぐち・かずひさ) 1968年、熊本県生まれ。防衛大学校材料物性工学科卒。陸上自衛隊、栃木市首席政策監などを経て、現在、拓殖大学地方政治行政研究所客員教授、一般財団法人防災教育推進協会常務理事を務める。著書に『探訪 日本の名城 戦国武将と出会う旅(上巻・下巻)』(青林堂)など。

 

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