三菱UFJの特別資格返上は異常なデフレを脱却する兆候 銀行が国債で稼ぐ時代の終焉 (1/2ページ)

2016.06.11

三菱UFJの特別資格返上はデフレ脱却の兆候
三菱UFJの特別資格返上はデフレ脱却の兆候【拡大】

 三菱東京UFJ銀行が、国債入札の「特別参加者」を返上する方向だとの報道があった。これが新聞やテレビで大きく報じられたことにやや驚いた。

 日本では、2004年10月以降、「国債市場特別参加者制度」を導入しているが、1990年頃から事実上、同趣旨の制度は存在していた。これらは、欧米主要国で導入されている、いわゆる「プライマリー・ディーラー制度」を参考にしたものだ。

 「国債市場特別参加者」としての資格を付与することにより、財務省は国債に関する情報提供を行う一方、特別参加者の金融機関には一定の応札・落札義務が発生する。こうした関係を通じて、国債の安定的な消化の促進、国債市場の流動性の維持・向上等を図ることを目的とするとされている。

 情報提供については、財務省(当時は大蔵省)が主催するパーティーに、金融機関の人が参加して、財務省の担当者と直接話ができることがメリットといわれていた。

 さすがに今の時代は、パーティーではなく、国債市場特別参加者会合という形で実施されていると思われる。ただ、もはや財務省担当者と話すメリットはほとんどないのではないか。

 特別参加者は三菱東京UFJ銀行を含めて22社あるが、入札参加者は5月時点で246社にのぼる。

 三菱東京UFJ銀行は、特別参加者を返上するだけで、入札参加者にはとどまる方針のようだ。特別参加者としてのデメリットが、メリットを上回ると判断したため返上するが、入札には引き続き参加するということだろう。この意味で、国債入札には支障は出ないだろう。

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。