未知のプレートが生み出す巨大地震 日本海中部地震から33年 (1/2ページ)

2016.06.17

1993年の北海道南西沖地震で、大きな被害を受けた奥尻島
1993年の北海道南西沖地震で、大きな被害を受けた奥尻島【拡大】

 いまとなっては秋田県民だけが憶えているかもしれない。日本海中部地震が起きて先の5月で33年たった。

 この地震のマグニチュード(M)は7・7。それまでは日本海岸は津波に襲われないと思われていたが、大津波が襲ってきた。遠足に来ていて海岸にいた合川(あいかわ)南小の児童13人をはじめ、104人の犠牲者を生んでしまった。

 この地震は地球物理学者にとっても大きな転換をもたらしたものだった。この地震の震源だった秋田県沖の日本海にプレート境界があることが、はじめて提唱された地震だったのである。

 それまでは、ここにプレート境界はなく、北日本も日本海もユーラシアプレートというひとつながりのプレートにのっていると思われていた。だが、この地震が起きて、震源はいままで知られていなかったプレート境界なのだと提唱されたのだ。

 この学説によれば、ユーラシアプレートは震源から西の部分に限られ、それまではユーラシアプレートにのっていると思われていた北日本は、じつは北米プレートにのっていたことになる。つまり日本列島は首都圏あたりを境に、北半分は北米プレートに、南西側の半分はユーラシアプレートにのっているというのである。

 この学説を言い出した学者は、学会から相手にされなかった。当時の常識には反する荒唐無稽な説だったからである。

 プレートは「オレが○○プレートだよ」と言ってくれるわけではない。地下にどのプレートがあるのかを直接知る方法はない。このため、いままでの定説を覆す証拠を見つけるのは難しいことだった。

 

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