【世界最強だった日本軍航空部隊】勇戦敢闘し続けた撃墜王“剣部隊” 歴戦の勇士が作り上げた航空自衛隊 (2/2ページ)

2016.06.25

日本帝国海軍が誇った戦闘機「紫電改」。愛媛県愛南町の「紫電改展示館」で保存されている
日本帝国海軍が誇った戦闘機「紫電改」。愛媛県愛南町の「紫電改展示館」で保存されている【拡大】

 その後、343航空隊は沖縄方面に出撃する特攻機の直掩任務(=敵の攻撃から特攻機を守る任務)を引き受け、B29爆撃機の迎撃でも大活躍した。「紫電改」は対B29でも圧倒的強さを誇っていたのである。

 事実、45年5月4日から11日までの戦闘では、B29を9機撃墜しながら、「紫電改」の損害はわずかに1機だった。同年7月にはポツダム宣言が発表されるなど、戦況は覆しようのない劣勢だったが、343航空隊は寄せ来る米軍機を堂々迎え撃ち、勇戦敢闘し続けたのだった。

 45年3月19日の初陣から終戦までに、第343航空隊が挙げた撃墜スコアは、B29を含む170機。海軍きってのエリート戦闘機部隊は、最後の最後まで米軍機を圧倒し続けた。

 戦後、冒頭の源田氏をはじめ、山田良市大尉や本田実少尉などの歴戦の勇士らは、航空自衛隊で再び本土防空を担った。源田氏は第3代航空幕僚長を務め、山田氏は第15代航空幕僚長だった。

 現在の航空自衛隊は、帝国陸海軍航空部隊の歴戦の勇士が作り上げた防空組織なのである。

 ■井上和彦(いのうえ・かずひこ) 軍事ジャーナリスト。1963年、滋賀県生まれ。法政大学卒。軍事・安全保障・外交問題などをテーマに、テレビ番組のキャスターやコメンテーターを務める。航空自衛隊幹部学校講師、東北大学大学院・非常勤講師。著書に『撃墜王は生きている!』(小学館)、『ありがとう日本軍』(PHP研究所)、『日本が戦ってくれて感謝しています2−あの戦争で日本人が尊敬された理由』(産経新聞出版)など。

 

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