10年で首都圏占有率が上昇した大学ランク トップは一橋大 少子化、経済的理由で親元に

2016.07.08

 主な首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)の大学に、地元の1都3県からの合格者に占める割合が、この10年で上がっている大学ランクを紹介したい。

 首都圏には、かつて全国区型と呼ばれる大学が多かったが、今や関東ローカル大学になってきている。首都圏の割合がもっとも上がったのが一橋大。10年前と比べて19.5ポイントアップ。10年前の首都圏の割合が50.3%から、今年は7割近くに上がっている。

 全国区型大学というと、5割以上は地方出身者で占められているイメージだ。しかし、表には1校もない。お茶の水女子大がもっとも低く、次いで横浜国立大。

 ただ、10年前には前記2校と千葉大、東京外国語大、東大の5校が5割を切っていた。予備校の入試担当者は「経済的な問題も大きいのでしょう。また、少子化で子供が少なくなり、親が子供を手元に残しておきたい気持ちも強く、地元の大学進学を考える受験生が多く、首都圏に出てこない傾向が強まっています」という。

 昨年トップだった東京外国語大は今年、4位に下がった。昨年は6割を超えたが、今年は58.1%に下がった。東京外国語大戦略支援室の山口登之室長は「昨年の高校のキャンパス訪問では、1都3県から半分に満たず、北海道から沖縄まで広域性も高まっており、そのことも影響したのかもしれません。1都3県からの合格者が増えているのは、公立校の改革が大きい。東京では進学指導重点校が指定され、公立の一貫校が増え、実績が伸びていることも影響している」という。

 私立大は慶應が5位、早大が8位だが、ともに7割を超えた。この10年で10ポイント以上も上がった。ただ、慶應はセンター試験利用入試を行っておらず、受験チャンスは各学部1回しかない。地方の受験生が受けにくいことも影響しているのか。

 少子化が進むなか、地方の受験生をどう取り込むか、首都圏の人気大学でも大きな課題だ。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

 

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