【日本の解き方】ハーグで全面敗訴の中国 無視決め込む強硬姿勢は経済面でもボディーブローに (2/2ページ)

2016.07.20

 いずれにしても中国は、裁定についての対応を誤れば、共産党一党独裁への批判を招きかねないと警戒している。硬軟取り混ぜて巻き返しを図るに違いない。短期的には実効支配をアピールするあまり軍事衝突に至る危険もあるが、中長期的にはフィリピンを取り込み、裁定の無効化をもくろんでいるだろう。

 今回の裁定は、多くの国際司法判断と同様に強制力はないが、国際的な政治圧力を強める方向になる。すでに米国は裁定の受け入れを中国に求めた。日本も同じスタンスだ。

 国際社会では、中国の意向を考慮して、裁定を受け入れるべきだと主張しないまでも、裁定が今後の南シナ海問題での交渉材料になるとみているだろう。

 中国が絡む国際会議では、南シナ海問題が取り上げられる可能性もあり、国際法に従わない中国という負のイメージは、ボディーブローとなるだろう。

 特に、中国が仲裁裁判所の裁定を受け入れなかったことは、ビジネスにおいても国際的な仲裁を無視する恐れがあるという認識を持たれることになる。これは、対中投資を検討している企業にとってみれば、カントリーリスクを増大させることとなって、中国の国益を害するだろう。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

 

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