トランプ氏とクリントン氏 米大統領選の勝敗を分けるポイント (1/2ページ)

2016.07.28

ドナルド・トランプ氏(AP)
ドナルド・トランプ氏(AP)【拡大】

 実業家のドナルド・トランプ氏が、正式に米共和党の大統領候補となった。党内ではいまだに反トランプの声もあるようだが、民主党のヒラリー・クリントン氏との本選で勝敗を分けるカギはどこにあるのだろうか。

 共和党の指名大会は異例ずくめだった。もともと共和党の構成員は「穏健派」が大多数を占めている。それに保守派の市民団体、白人優位思想、きわめて小さな政府指向をもつ「ティーパーティー」、男女以外の結婚や人工中絶に反対で、教育に聖書を盛り込む「キリスト教右派」、低学歴・低所得で既存の政治に怒りを持つ「高齢白人層」が加わっている。

 従来の共和党は、穏健派の主張が反映されていた。つまり、ほどよい小さな政府であり、自由貿易の推進である。このため、やや大きな政府で、やや自由貿易に反対しがちな民主党への対抗軸が提供されてきた。自由貿易を主張してきたので、移民にも比較的寛容であった。

 ところが、今回の共和党はまったく違う。「高齢白人層」の意向を代弁して、自由貿易に反対なのだ。しかも、共和党の伝統的な「小さな政府」ではなく、「大きな政府指向」である。米国内ではやや異端である「ティーパーティー」や「キリスト教右派」の主張もトランプ共和党は取り入れている。一方、本来の主流派である「穏健派」がまだ反トランプになっており、党がまとまらないのだ。

 共和党大会で印象的だったのは、テッド・クルーズ氏の演説だ。冒頭、トランプ氏に祝意の電話をしたといったが、その後はトランプ氏の名前を出さず、トランプ支持を打ち出さなかったのだ。周りからの「トランプをコールせよ」との大ブーイングも無視していた。自由貿易を否定し大きな政府指向のトランプ氏には、大統領候補としての正式な指名が終わった今でも共和党内に異論が強いことが分かる。

 

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