大学別実就職率ランク 少数、理系は手厚いキャリア指導

2016.07.29

 今年卒業した学生の就職状況がまとまった。このデータは大学通信が全国の大学にアンケートし、566校から回収した結果をまとめた。今週は、大学別実就職率ランク(卒業生100人以上1000人未満の小規模大学368校)を紹介したい。

 一般的に就職率というのは、就職者数を就職希望者で割って算出する。文科省もこの就職率を使っている。しかし、就職希望者が卒業生数より少ない場合など、実態を反映しているとは言い難いケースが出てくる。

 ここでは実就職率として「就職者数÷(卒業生数−大学院進学者数)×100」で算出したデータを使った。今年の平均実就職率は86.5%で前年を2.1ポイント上回り、6年連続でアップとなった。小規模大学に限ると、86.7%で全体より高い。

 大学のキャリアセンターの職員は「学生が少ない大学では教職員と学生の距離が近く、学生に目が行き届き、就職率が高くなります。理系の大学や学部の場合、実験、実習などで学生が大学に来ることが多く、指導しやすく就職率も高くなります」という。

 トップは豊田工業大と大阪総合保育大で、ともに100%。豊田工業大はトヨタ自動車が設置した大学。工学部のみの単科大で、就職先はトヨタだけでなく、広く有名企業にも就職。大阪総合保育大も児童保育学部の単科大で、教員や保育士を養成している。

 3位から5位の大学は、いずれも単科大。今年も医療系の大学が上位に入った。予備校の入試担当者は「昨年、今年と文系人気が高い状況ですが、理系は看護系学部の人気が根強く、今年も志願者が増えた。就職率が高いことが理由です。来年は6大学が新設予定ですが、4校に看護学科が新設されます」と話す。

 景気がいいといっても気になるのは就職。規模は小さくても、就職率が高い大学は狙い目か。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

 
今、あなたにオススメ
Recommended by

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。