映画『シン・ゴジラ』 左派系の人が指摘する「政治的意図」は考えすぎだ (1/2ページ)

2016.08.06

 映画「シン・ゴジラ」を公開初日の7月29日に観た。筆者はゴジラオタクであり、本作を含め国内版29作、海外版2作について、国内版初期の3作はDVD、残りは映画館で観ている。

 「シン・ゴジラ」では、首相官邸などでの会議シーンが多く出てくる。会議の様子や政策決定までの手続き、法律の運用などのリアリティーについて、筆者のように官邸勤務の経験がある者にはどのように映ったのかを書いてみたい。

 公開中の映画なので、詳細な内容については言及しないが、左派系の人からは「2011年の福島第1原発事故が下書きになっている」「憲法改正論議の対象とされる緊急事態条項を正当化するために政府にすり寄っている」「日米安保を強調しており、政治的意図がある」といった指摘があるようだ。

 これはちょっと考えすぎだろう。これまでのゴジラ映画の国内版をみれば、ゴジラ以外の怪獣が登場するケースでは、地球防衛軍のような、地球規模の集団的自衛権の話になる。

 一方、初回の1954年のゴジラと、16作目の84年のゴジラでは、相手となる怪獣はおらず、ゴジラ対人間の構図だ。その場合、当然ながら日本政府や自衛隊が出動することとなる。

 他のゴジラシリーズでも自衛隊が出てくるのはお決まりであるが、どのような兵器もゴジラにはまったく歯が立たず、政府がいろいろと苦慮する。

 筆者には「シン・ゴジラ」が54年版と84年版をベースとしているように思えた。いずれもゴジラが東京に上陸するなど共通点も多い。また、84年版では米ソが対ゴジラに核兵器を使うことを提案している。今作だけが取り立てて国際的な安全保障問題と結びついているわけではなく、左派系の感想は的外れではないだろうか。

 

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