【田中角栄 不敗の世渡り力】人事原則の三要諦 「才より徳」「抜擢順序」「なりたいヤツは外す」 (1/2ページ)

2016.08.31

自民党大会で総裁に選ばれ、田中氏は右手を挙げて拍手に応えた=1972年7月
自民党大会で総裁に選ばれ、田中氏は右手を挙げて拍手に応えた=1972年7月【拡大】

 トップリーダーの人事原則を教える。「才より徳」への目配り、抜擢(ばってき)する順序を間違えるな、「なりたいヤツ」は真っ先に外す、が三要諦だ。

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 最盛期、総勢141人を誇った田中派は、人材まためじろ押しであった。こうなると、組織(派閥)を丸く収めるのはトップリーダーの大仕事、同時に腕の見せ所である。

 田中角栄の人事原則は、明確にして的確であった。まず、実力不足は論外だが、将来を背負う人物は「才より徳」を重視した。禅の高僧、村上素道(そどう)の散文詩から学び、「徳の人は大将の器たるべし。才の人は補佐役たるべし」を地でいったものだ。

 そのうえで、抜擢の順序を常に心していた。田中は、首相在任中から田中派後継の順位を、「一に二階堂進、二に江崎真澄、三に後藤田正晴」と公言していた。派内の中堅・若手から支持の強かった竹下登については、「状況により、後藤田の次」という“扱い”であった。

 「田中はこの順序でこそ派内は収まると読んでいた。何事にもソツがなく、才気にあふれた竹下を危惧、警戒していた。のちに田中が病魔に倒れたことで、この順序は果たされなかった。竹下が事実上、田中派を継いで首相の座に就いたが、案の定、田中の危惧通り、リクルート事件でつまずき、2年足らずで、その座を追われている。田中の炯眼(けいがん=本質を見抜く鋭い眼力)と言ってよかった」

 こんな田中番記者の言葉が残っている。

 

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