高カカオチョコが腸内フローラ整える 「酪酸の増加、日本で初めて確認」 大腸がんなどの予防効果に期待

2016.09.30

帝京大学の古賀仁一郎准教授
帝京大学の古賀仁一郎准教授【拡大】

  • <p>高カカオチョコ</p>

 近年、血圧低下や善玉コレステロール値の上昇、認知症の発症遅延が期待されるBDNF(脳由来神経栄養因子)の増加、便通改善など、高カカオチョコレートの継続摂取による健康効果が相次ぎ報告されている。そうした中、明治と帝京大学は共同実証試験で、カカオの含有成分に短鎖脂肪酸(酪酸)を産生する有用菌を増加させ、腸内フローラを整える効果があることを新たに確認。29日都内で、その研究成果の発表会を行った。

 ■20歳以上50歳未満女性を対象に実施

 今回の共同研究は20歳以上50歳未満の女性を対象に実施。カカオ成分が含まれていないホワイトチョコの摂取群とカカオ分72%の高カカオチョコ摂取群がそれぞれ2週間継続摂取し、腸内細(さい)菌(きん)叢(そう)(腸内フローラ)の変化について比較したところ、ホワイトチョコ摂取群ではほとんど変化がなかったのに対し、高カカオチョコ摂取群では、短鎖脂肪酸の一種である酪酸を生み出す働きのある「フィーカリバクテリウム」の、腸内フローラにおける占有率の有意な上昇が認められた。

 酪酸は、腸内フローラの健常性(腸の健康)を向上させることがこれまでのさまざまな研究で明らかになっており、特に大腸がんやIBD(炎症性腸疾患)の予防効果が期待されている。

 共同研究にあたった帝京大学理工学部バイオサイエンス学科の古賀仁一郎准教授は、「高カカオチョコレートの継続的摂取による酪酸増加の可能性が確認されたのは、日本ではこれが初めて」と報告。「これにより高カカオチョコには、昨年末に報告した便の嵩(かさ)増し効果による便通改善だけでなく、腸内環境改善による健康効果の可能性があることも示唆された」と研究成果をまとめた。

 ■健康効果の可能性示唆

 また、腸内環境の研究に詳しい理化学研究所の辨(べん)野(の)義己農学博士は、「酪酸はビフィズス菌などとともに『長寿菌』の1つとしても注目されている。こうした菌の働きをコントロールするのが食物繊維だが、その摂取量が少ない日本人にとって、誰でも手軽に習慣にできるチョコレートで酪酸が増加する可能性が見出されたことは非常に意義がある」と研究を評価した。

 

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