天体ファンならずとも、見逃せないイベントがやってくる。14日は月が地球に最も近づいた状態で満月となる「スーパームーン」で、天気が良ければ巨大な球体が夜空に現れる。今回ほど月が地球に近づくのは68年ぶりで、幻想的な現象が期待される一方、地震との関連性を疑う恐ろしい指摘もある。実際、3・11の直後にもスーパームーンは起きていたのだ。
晴れていれば、今世紀に入って最も大きな月が現れることになる。14日はスーパームーンと呼ばれる天体現象が起こる日で、月面に浮かぶ「餅をつくうさぎ」を見ようと楽しみにしている人も少なくないだろう。
月は地球のまわりを楕円(だえん)を描いて公転しており、2つの星の距離はその時々で変化している。そのため、地球から見える月の大きさも距離が近ければ大きく、遠ければ小さく見える。これがスーパームーンのからくりだ。14日は、今年最も遠く離れていた4月22日に比べて、約14%大きく見えるという。
月と太陽は地球の引力にも大きな影響を及ぼしており、それを端的に示しているのが潮の干満、つまり海面潮汐(ちょうせき)だ。地球と月、太陽の3つが直線で並ぶ新月と満月のころ、引力は最も強くなり、海は大潮を迎える。