金塊「6億円事件」の闇 利ざや狙う密輸相次ぐ 元刑事・小川氏「被害者側周辺に協力者も」

2016.12.16

6億円相当の金塊が盗まれたとみられるJR博多駅周辺
6億円相当の金塊が盗まれたとみられるJR博多駅周辺【拡大】

 警察官の格好をした男らが、大量の金塊を奪い取る事件が福岡で発生していたことが分かった。まるで昭和史に残る「3億円事件」のような手口だが、金塊をめぐっては密輸事件も相次いでおり、専門家は「被害者側の周辺に協力者がいたのでは」と推測している。

 「警察だ」「密輸品なのは分かっている」

 福岡市博多区のJR博多駅筑紫口付近の路上。警察の制服を着た数人の男が、アタッシェケース数個を持った男性らを呼び止めたのは、今年夏ごろのこと。ケースには貴金属買い取り店に運搬中の約6億円相当の金塊(百数十キロ)が、入っていた。制服姿の男はケースを点検するふりをし、男性らが目を離した隙にそのまま車で逃走した。

 男性らは福岡県警に通報し、貴金属などを転売して利益を得ているとして、盗まれた金塊について「事件前日に買い取った」と写真を示して説明した。県警は事件後、男らが事件時に着用していたとみられる偽の制服を山口県内で発見、押収している。

 金は、国内の貴金属店などで売れば、消費税8%分を上乗せした代金が受け取れる。国内に持ち込む際は申告して消費税相当分を支払わなければならないため、密輸して国内で売りさばき、消費税分をもうけようとする手口が相次いでいる。

 元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は「出所不明の金を取り扱う不正規の買い取り業者も一部でおり、金を売りに来た人物が、店から出てきたところを暴力団に狙われたケースもある」と指摘する。

 「犯人グループは、被害者側のその日の行動を把握していなければ、こんな犯行は実行できない。反社会的な勢力が金塊を入手し、その仲間が犯人グループに通じて情報を流していたという可能性もある。あまりにうますぎる手口だ」と小川氏は分析している。

 

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