中学受験で子供を伸ばす親とは 最近の保護者は客観視できない傾向

2017.01.06

 中学入試本番が近づいてきた。そこで、首都圏305の学習塾の塾長、教室長へのアンケートによる「中学受験で子供を伸ばす親の共通点ランク」を紹介したい。

 首位は、昨年の4位から上がった「塾(教師)を信頼し、聞く耳を持つ」。2位は「子供を見守る姿勢がある」。

 この結果を見て、中学受験に詳しい安田教育研究所の安田理代表は「最近の保護者は、子供の自主性を伸ばさず、親が先にやってしまう傾向があります。一貫校の中には、子供が帰ってきたら『今日の勉強は理解できた?』と聞いたり、学校の方針として英語を英語で理解させたいと思っているのに、親が和訳したりするので、それをやらないように注意しているところもあるほどです。自己流でやられたら困るのは、学校だけでなく塾の本音でもあり『塾を信頼し、聞く耳を持つ』がトップになったのではないか」という。

 高校・大学受験では、子供の在学校の進路教員と、塾や予備校の両方から子供の受験についての意見を聞ける。しかし、中学受験の情報は塾以外には聞けないため、不安になって塾とは異なる方針を取る親もいるのだろう。

 また、塾の講師は「最近の親は、子供を客観視できないばかりか、自分の子供中心にしか考えない傾向があります。例えば模試の成績は、良かったときしか見ない傾向があり、冷静に子供の学力を把握できていないのではないかと思えるケースがあります。だから、2位に『子供を見守る姿勢』が入っているのでしょう」という。

 近年、中学受験で強気な併願作戦が目立つという。子供の偏差値より上のチャレンジ校ばかり受けさせたがる親が多く、子供の学力をひいき目に見てしまいがち。子供を客観視することも、中学受験には大切といえよう。

 ■安田賢治(やすだ・けんじ) 大学通信の情報調査・編集部ゼネラルマネジャー。1956年兵庫県生まれ。灘中高、早稲田大卒業後、大学通信入社。中高・大学受験の案内書・情報誌の編集責任者として大学合格や就職情報を発信。私立学校のコンサルティングにも協力。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版)など。

 
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