20日に南シナ海で米中空母激突か トランプ氏就任式前後に…運用面で大きな差も

2017.01.06

中国空母、遼寧(VCG提供・ゲッティ=共同)
中国空母、遼寧(VCG提供・ゲッティ=共同)【拡大】

 米中間の緊張感が高まる南シナ海で、トランプ次期米大統領が就任する20日前後に、両国の空母による一触即発の危機が起きるかもしれない。習近平国家主席率いる中国海軍の空母「遼寧」が訓練を実施する中、米海軍が原子力空母「カール・ビンソン」を中心とする空母打撃群を西太平洋に派遣したからだ。

 昨年12月25日に初めて「第1列島線」(九州−沖縄−台湾−フィリピン)の宮古海峡を越えて西太平洋に進出した遼寧はその後、バシー海峡を通過して海南島の海軍基地に到着した。年明けの1日からは、南シナ海で艦載機の発着艦訓練を実施している。

 中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は4日付で、遼寧の艦隊が今後、「航行の自由」作戦を実施する米軍に見立てて南シナ海島嶼(とうしょ)に駐在する部隊との「対抗演習」を展開したり、核ミサイルを搭載した潜水艦の護衛任務についたりするとの軍事専門家の予測を紹介した。

 中国国内では、空母の行動範囲を小笠原諸島やグアムを結ぶ「第2列島線」を越え、東太平洋にまで拡大すべきだとの意見もあるという。

 こうした情勢の中、米海軍の空母打撃群は5日ごろに西海岸サンディエゴの基地を出発し、20日前後に西太平洋に到着すると予想されている。トランプ政権の誕生と同時に、南シナ海で米中による戦いの火蓋が切られる可能性もあるのだ。

 ただ、遼寧とカール・ビンソンには、運用面で大きな差があるとされている。

 遼寧はウクライナから購入した空母「ワリヤーグ」を改修した中国初の空母だ。全長約305メートルで排水量約6万7000トンを誇るが、蒸気タービンによる動力システムの改良が難航。現在も艦載機の出力不足が指摘され、搭載武器の重量も制限されている。昨年4月には模擬着艦訓練中に操縦士が事故死し、パイロット不足も深刻といわれている。

 対するカール・ビンソンは「動く軍事拠点」とも称されるニミッツ級の原子力空母で、遼寧との差は明白だ。米空母打撃群の到着を前に、遼寧がいつの間にか姿を消している可能性も考えられる。

 
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