熊本地震直前に上空で「異常」確認 京大が「電離圏」分析、大地震予測目指す

2017.03.02

 昨年4月の熊本地震が発生する1時間ほど前から、上空300キロ付近の「電離圏」で電子の数が増減する異常が起きていたことが、京都大の梅野健教授(通信工学)のチームの解析で判明した。

 チームはこれまで、東日本大震災の電離圏異常も確認しているが、内陸直下型地震で捉えたのは初めてとしている。大地震発生の予測システムに応用できるか実証実験をする予定という。

 チームは今回、衛星利用測位システム(GPS)のデータを用いて、熊本地震の際の電離圏の乱れなどを分析した。2回目の震度7を観測した昨年4月16日の地震発生の1時間前から20分前にかけて、電子の数の増減が顕著に見られた。宇宙から影響を受けた時のデータでは見られない九州地方を中心とした局所的な変化であったことから、熊本地震に関連する異常と判断した。

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