トランプ大統領 中国からの尖閣防衛は何も約束していない (2/4ページ)

2017.03.16

 ◆「米中関係」の真実

 このようなトランプ大統領の定見のなさは、対中国外交においても現れている。トランプ氏は大統領選に勝利後、慣例を破り、大統領や次期大統領として初めて外交関係のない台湾の蔡英文総統と去年12月2日に電話で会談した。当然、中国は激しく反発した。トランプ氏と中国政府との間で「売り言葉に買い言葉」のような非難の応酬が続いた。

 その過程で、トランプ大統領が驚くべき発言をした。12月11日、FOXテレビの番組でトランプ氏は、「一つの中国」政策について「なぜ縛られなければいけないのか」と発言した。これにより米中関係は決定的に悪化したように思われたが、そうではなかった。

 2月8日にトランプ大統領が中国の習近平国家主席に親書(書簡)を送り、和解したいというシグナルを発したからだ。中国はトランプ大統領のシグナルに反応し、翌9日には、トランプ・習近平の電話会談が行われた。

 ◆トランプは習近平に頭を下げた

 この過程を冷静に観察すると、トランプ大統領は、当初、拳を高く上げたが、中国側の強硬な対応に当惑して、「一つの中国原則」を認めると習近平の前で頭を下げ、関係正常化を求めたということだ。米国外交が弱くなったことが端的に示された。

 われわれもこの現実を冷静に受け止める必要がある。2月の安倍晋三首相の訪米の成果として首相官邸と外務省が強く打ち出しているのが、尖閣諸島をトランプ大統領が日米の防衛の適用範囲と認めたことだ。

NEWSポストセブン

 
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