「タンス預金」が増えるワケ 徴税逃れとの見方には疑問、金融界の悪徳商法に要注意 (1/2ページ)

2017.04.07

 タンス預金が急増しているという報道がある。その背景として金利低下に加え、徴税の問題や財政不安を掲げているが、こうした分析は正しいのか。

 日銀が3月17日に公表した直近の資金循環勘定によって、数字を確認しておこう。2016年12月末時点の個人金融資産は1800兆円で、前年同月比で0・95%増だった。内訳を見ると、現預金が前年同月比1・8%増の937兆円、公社債が0・4%増の25兆円、株式等が0・2%減の263兆円、年金保険が0・5%増の524兆円、対外投資が7・5%増の21兆円、その他が10・2%減の30兆円だった。

 さらに現預金937兆円の内訳を見ると、現金が3・5%増の83兆円、流動性預金が6・2%増の392兆円、定期性預金が2・0%減の457兆円、外貨預金が4・8%増の5兆円だった。

 タンス預金とは、現金のうち決済などで使用される分を差し引いたものであるが、現金全体でみても、個人金融資産の伸びを上回っている。もっとも、流動性預金、外貨預金、対外投資も伸びは大きい。一方、定期性預金の減少が大きかった。

 こうした動きをみると、たしかに、16年2月に導入されたマイナス金利によって、全般的な金利水準が低下したことが背景にあるのは間違いないだろう。

 そのほかの要因として、報道では徴税の問題と財政不安を挙げている。16年1月に実施されたマイナンバー制によって、銀行口座もマイナンバーで捕捉され、いずれ「財産税」がかかるのではないか、という話がまことしやかに噂されている。

 
今、あなたにオススメ
Recommended by

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。