愛媛・今治親子殺傷、聴取の女性自殺で捜査批判「安易に帰した」 (2/2ページ)

2017.05.06

参考人自殺の一報を受け、愛媛県警今治署前に集まった報道陣=5日、愛媛県今治市(門井聡撮影)
参考人自殺の一報を受け、愛媛県警今治署前に集まった報道陣=5日、愛媛県今治市(門井聡撮影)【拡大】

 女性の自殺発覚後、県警幹部は報道陣に自殺の経緯を説明した。任意聴取については、4日午後1時半から同10時半まで9時間に及んだが、女性は素直に応じ、休憩も挟んだと強調。「本人が嫌と言えば帰ることもできた」と、任意性を担保した中で適切な対応を取ったと主張した。

 聴取終了後の同11時ごろに家族へ身元を預けたとしたが、女性は以降、捜査員の監視下にはなかったという。

 幹部は「(家族に)渡した以上、先方に委ねるしかない」と、任意捜査ゆえの苦しい胸中を明かした。一方、聴取の中身や自殺の詳しい経緯については「捜査に関わる」「参考人のプライバシーに関わる」などと言及を避け続けた。

 県警は3日に捜査本部を設置して以降、約140人態勢で捜査を展開。今後も事件の容疑者特定などについて捜査も継続するとしたものの、参考人の自殺により真相解明への道のりは険しくなった。

 捜査への影響について、幹部は「答えられない」とだけ話した。

 今回の自殺について、元警視庁捜査1課理事官の大峯泰広氏は「逮捕できるだけの証拠が集まってから聴取してもよかったのではないか」と指摘。「任意での事情聴取は時間的な制約がある。帰してしまえば、外で逃走などを警戒することはできても、家の中のことは分からなくなってしまう。捜査過程に問題がなかったか、検証していく必要はあるだろう」と述べた。

 また、立正大の小宮信夫教授(犯罪学)は「誤認逮捕を避けるため、一つ一つ証拠を集める地道な捜査が求められるが、今回は通り魔的に連続して事件が起きる可能性もあり、緊急性を要する事案だった」とした上で、「安易に参考人を帰したのではないか。新たな被害の発生にとどまらず、参考人の自殺も十分に考えられたはずだ。県警は逮捕をめぐる判断を誤ったといえる」と批判した。

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