会見での致命的な“ミス”…前川氏はもともと公務員に不向きだったと言わざるを得ない (2/2ページ)

2017.05.31

記者会見する文部科学省の前川喜平前事務次官=5月25日午後、東京・霞が関の文部科学省
記者会見する文部科学省の前川喜平前事務次官=5月25日午後、東京・霞が関の文部科学省【拡大】

 獣医学部は、これまで52年間も新設が認められなかった「岩盤規制」である。そこで、戦略特区法や閣議決定で「こういうときには認める」という枠をはめた。主務官庁が認めたくないならば、その枠に入らないことを挙証できればいい。

 具体的にいえば、文科省が需給見通しを出して、新設が存続不可能と証明すればいいだけだ。前川氏の会見を聞くと、需給見通しは農水省が作ってくれなかったとか泣き言ばかりで、許認可官庁としての責任はみじんも感じられなかった。

 さらに問題なのは、結果として文科省が新設決定に合意したことだ。仮に首相の意向があったとしても、合理的に難しいと主張することは可能だ。

 筆者は官僚時代に郵政民営化を担当していた際、「郵政解散」の影響で2カ月間予定が遅れたことがあった。当時の小泉純一郎首相は、民営化のスタートも2カ月だけ遅れるのかと担当者に尋ねた。当時の幹部は一瞬凍り付いたが、筆者は「システム上、6カ月遅らせないとできない」と発言した。2つ3つのやりとりの後、小泉氏は「分かった」と納得した。誰の意向であっても、官僚はできないものはできないと合理的に主張すればいいだけだ。前川氏は在職時になぜそうした説明ができなかったのだろうか。

 記者会見では、新規参入の阻止は既得権の擁護になっているだけなのに、それが公平行政だと勘違いしている人であることも露呈した。

 今回は役所文書の漏洩という守秘義務違反もあり、そもそも次官を退任した理由となった違法な天下り斡旋もある。もともと公務員に不向きな人だったと言わざるを得ない。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

 

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