北朝鮮が小沢に重大関心! 高官が根掘り葉掘りと…

2010.03.10


北朝鮮高官の黄虎男氏(左から2人目)と握手する上野彰郎氏(右から2人目)(上野氏提供)【拡大】

 昨年末のデノミ政策失敗で、再び深刻な経済難に陥った北朝鮮が、民主党の小沢一郎幹事長に重大な関心を寄せていることが分かった。対日政策に深くかかわる高官が先月、日本人ジャーナリストと面会。「小沢さんは危ないようだが、どうだ?」と根掘り葉掘り聞いてきたのだという。北は小沢氏が今後の日朝交渉のキーマンとみているようだ。

 北の高官と面会したのは中国の政治情勢に詳しいノンフィクションライターの上野彰郎氏。上野氏は独自ルートで北朝鮮入国を許可され、2月9日から16日まで滞在。14日夜、平壌市内の高麗ホテルで黄虎男(ファン・ホナム)対外文化連絡協会(対文協)日本局長らと約1時間、懇談した。

 対文協は、国交がない国と北朝鮮との交流窓口となっている組織。対日政策に深く関与し、政権中枢にも通じている可能性が指摘されている。黄局長は平壌外国語大出身で日本語が堪能。2004年の小泉純一郎首相=当時=と金正日総書記の第2回日朝首脳会談では通訳を務めた実力者だ。

 懇談で政治の話題になると黄局長は開口一番、小沢氏の名前を出して「小沢さんはどうだ?」と聞いてきたという。

 上野氏は「鳩山政権がだめになったら次は誰が首相になるのかを知りたい様子だった。次はどの政治家との関係を密にすればいいのか考えているようで、訪朝経験のある菅直人氏の名前も出た」と語る。ただ、「詳しくは話せないが、話のほぼ8割が小沢氏にウエートを置いていた」といい、北が小沢氏を重視する姿勢は突出していたという。

 黄局長はまた、日本のマスコミに対し、「取材の門戸は開放してある」と語ったが、「最初からあら探しや悪意を持って取材に来るのは困る、という印象だった」(上野氏)という。金総書記の後継者問題や拉致問題への言及はなかった。

 デノミ政策後、北朝鮮では外貨使用が禁止されたと日本や韓国で報道されたが、「外国人が立ち寄るホテルの売店などでは日本円が使えた」と上野氏。「平壌市内は整然としていた。バス、地下鉄、路面電車も普通に動いていた」といい、外国人が旅行できる範囲内での経済混乱は感じられなかったという。

 

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