平壌を完全制圧する軍事作戦「5027」の全容 海空から一斉攻撃

2013.04.05


北にニラミを利かす韓国陸軍の155ミリ自走砲。米韓両空軍が制空権を確保したのちに進軍する(AP)【拡大】

 挑発が激化する北朝鮮。核攻撃を示唆したほか、米領グアムを射程圏に含む中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられる物体を日本海側に移動させ始めた。万一、ミサイル発射に踏み切れば、朝鮮半島情勢は一気に緊迫化。専門家は「戦端が開けば、米韓連合軍による平壌陥落を目指した軍事作戦『5027』が発動する」と指摘する。北制圧のシナリオとは−。 

 追い詰められた北が最後の一線を越えようとしている。聯合ニュースは、北が「ムスダン」(推定射程2500〜4000キロ)とみられる物体を日本海側に列車で移動させたもようだと伝えた。米韓情報当局は、金日成主席の誕生日である4月15日前後に発射する可能性もあるとみて警戒を強めている。

 ムスダンは車両から発射できる移動式で、すでに実戦配備されているが、発射されたことはない。米国への威嚇である可能性が高いが、発射に踏み切れば、取り返しのつかない事態を招く。

 北朝鮮情勢に詳しい『コリア・レポート』編集長の辺真一氏は、「衛星と称してミサイル実験を繰り返してきた北だが、今回は状況が違う。初めからミサイルであることを公言して発射することになる。これを米国がどう受け止めるか。北の暴挙を無視すれば、『何のためのMD(ミサイル防衛)計画か』ということになり、今後の軍事戦略に響く。一方で、ミサイル自体を迎撃したり、発射前に北のミサイル基地を攻撃すれば、北が反撃してそのまま戦争になる。すべては米国の対応次第だ」と解説する。

 戦端が開かれると、北は韓国との軍事境界である38度線を突破して南進するとみられ、休戦状態が解かれることになる。

 まさに最悪の事態だが、米韓連合軍は北制圧のシナリオをどう描いているのか。答えは、1970年代に米韓によって策定された防衛作戦計画「5027」にある。

 辺氏は「北が韓国に攻撃を仕掛け、侵攻の兆候が認められたら発動する防衛計画。最終的な目標は平壌陥落とされている」と説明する。

 兵器の進化や作戦練度の向上などで数度にわたり改訂されてきた「5027」。軍事ジャーナリストの世良光弘氏は、その中身をこう推測する。

 「まず北のレーダーをかいくぐってステルス型のB2爆撃機が、迎撃ミサイルの基地を爆撃して無力化する。続いてF22戦闘機が、レーダー施設を攻撃。これで敵の“目”を完全にふさぐ。米グアム基地からB52爆撃機、韓国軍もF15K戦闘機を発進させて北の軍事拠点に絨毯爆撃を仕掛ける」

 これに対抗する北の主力戦闘機はロシア製の「ミグ29」戦闘機。情報筋によると、実戦で使えるのは十数機で「北は米韓両軍の圧倒的な戦力差になすすべがない」(防衛筋)という。

 攻撃は空に留まらず、「日本海に展開するオハイオ級原潜から巡航ミサイル『トマホーク』が発射され、軍事拠点を狙う。海と空からの一斉攻撃が終わると、米韓連合の陸軍部隊が38度線を越えて平壌に向けて進軍する」(世良氏)。

 すべての作戦が終了して平壌が陥落するまでに「中国軍の(北への)加勢がなければ、長くても2週間程度」と世良氏。暴走をやめるか、破滅へ突き進むか。北の判断は…。

 

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