北ミサイル、あすにも「日本側に発射」 防衛省はPAC3を配備

2013.04.09


昨年の北朝鮮ミサイル発射に対するイージス艦の配置【拡大】

 度を超した瀬戸際外交を続ける北朝鮮が10日以降、日本側に向けてミサイルを撃つ可能性が出てきた。発射するのは米グアムを射程に収める新型中距離弾道ミサイル「ムスダン」(推定射程2500〜4000キロ)とみられ、日本上空を横断、落下の危険性もある。防衛省では空自の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を配備し、海自は日本海にイージス艦2隻を展開した。米韓では挑発に対し同規模の報復を取り決めるなど一段と緊張感が増している。

 北朝鮮が平壌駐在の一部外交官に対し、「10日にも日本を越え、太平洋に向けてミサイルを発射する」と通告していたことが複数の情報筋の話で分かった。

 11日の金正恩氏の第1書記就任1周年など9日以降、北では記念日が続く。すでに日本海側に移動させ、発射台付き車両へ搭載を完了したムスダンを国威発揚のため、日本側に発射するというのだ。発射は天候に大きく左右されるため、延期など日程が前後することも予想される。

 不測の事態に備え、防衛省は9日未明、空自のPAC3を東京・市谷の同省敷地内に運び込み、首都圏の朝霞(埼玉県など)、習志野(千葉県)の自衛隊施設にも配備した。

 小野寺五典防衛相はこれに先立つ7日、自衛隊に破壊措置命令を発令。海自は海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載したイージス艦2隻を日本海に展開させた。PAC3は、洋上のイージス艦が迎撃できなかった場合、陸地で着弾前に撃ち落とす役割を担う。

 元韓国海軍少佐で、拓殖大学国際開発研究所の高永●(=吉を2つヨコに並べる)(コウ・ヨンチョル)研究員は、「北が配備するミサイルはムスダンとみられることから、発射されれば、日本列島上空を通過して太平洋側に着弾するだろう。直接、日本を狙うことはないだろうが、切り離したブースターや部品が欠落してきたりする不測の事態も考えられる」と警戒する。

 一方、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は7日、北が韓国に対して挑発的な軍事行動に踏み切った場合、米国と韓国が同種の兵器を使って同規模の限定的な報復攻撃を実施する軍事計画を策定したと報じた。

 米韓両国が策定した「対挑発」計画によれば、軍事施設を抱える韓国の島などを北が砲撃した場合、米韓両軍は即時に攻撃拠点を砲撃。北がミサイル発射に踏み切れば数秒以内に軌道を計算し、韓国や日本、米領土のグアムを狙ったものであればミサイルを直ちに迎撃する。公海に向けて発射されたものだと確認された場合には、日本の領空を通過しても迎撃はしないという。

 事態は風雲急を告げている。

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