習主席、異例の早期訪米決断のウラ…“中国包囲網外交”への焦り

2013.05.22


中国の習近平国家主席【拡大】

 【北京=矢板明夫】中国の習近平国家主席が6月に訪米し、オバマ米大統領と会談することが決まった。政権の外交方針が固まっていないにもかかわらず、中国の最高指導者が最も重要な外交相手である米国を訪問することは異例。最近、中国の外交状況が悪化しており、東アジアでの孤立感が強まっていることへの焦りが背景にありそうだ。習主席は米国と直接交渉することで、局面を打開したい思惑があるとみられる。

 国家主席の訪米は中国外交最大の見せ場であり、入念に準備するのが一般的。2003年3月に国家主席に就任した胡錦濤氏が初めて米国を訪問したのは2年半後の05年9月だった。

 習主席は今回、政府内部の人事調整がいまだに続いているほか、政権の外交方針も固まっていない、主席就任からわずか3カ月後という時期に、公式訪問でないとはいえ訪米を決断した。

 早期訪米の理由の一つは、尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐり対立している日本の安倍晋三首相が、積極的に展開した“中国包囲網外交”に対抗する意味があるとみられる。

 東南アジア、トルコ、モンゴルなど中国の周辺国が次々と日本と関係を深めたことに、「習政権内部で危機感が高まっている」と証言する中国の外交関係者もいる。

 カリフォルニア州で行われる予定の米中首脳会談では、オバマ大統領がサイバーテロや人民元、シリア、北朝鮮問題などで中国の積極的対応を求める可能性が高い。一方の習主席は南シナ海問題や、尖閣諸島をめぐる日本との対立などで、米国の関与を牽制(けんせい)するとみられる。

 米国問題専門の中国人学者は「対米関係重視の姿勢を内外にアピールすることはできるかもしれないが、今回の訪米で具体的な成果を出すのは難しいだろう」と分析している。

 

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