【大阪から世界を読む】中国製「粗悪・欠陥避妊具」の衝撃 世界に流通 (1/2ページ)

2013.05.24


南米グアテマラで、階段にまき散らされたピンク色のコンドーム(ロイター)【拡大】

 中国製のコンドームが世界を揺らしている。アフリカ西部ガーナで、エイズウイルス(HIV)感染対策の避妊具として市民に配られた中国製コンドームに欠陥が見つかり、計1億1千万個以上を回収する騒動となったのだ。ガーナを含むサハラ以南のアフリカのHIV感染者は世界の7割近くに及ぶ。欠陥コンドームのうち2千万個はすでに市民の手に渡ったとされ、被害が出ていてもおかしくない。“害悪”ばかりまき散らす中国に製造物責任という、ごく当たり前の考えはないのだろうか。

■穴が開き、破れる「安全です」コンドーム

 英BBCや中国の通信社「中国新聞社」(いずれも電子版)によると、欠陥コンドーム計2億個は今年に入ってガーナに持ち込まれた。慈善団体を通じ、HIV・エイズ防止キャンペーンの一環として、市民に無料で配布された。

 1つのコンドームは銀色の袋に入り、赤いリボンのデザインが施され、「Be Safe(安全です)」と書かれていた。ただ、配布前に、保健当局側に検査用のコンドームが提出されず、検査が遅れた上、さらに検査で驚くような結果が出た。

 肉眼では分からないが、顕微鏡で見ると、無数の小さな穴が開いていたほか、膨らませて耐性をみるテストではすぐに破れた。十分に油が差されていなかったりしたことも分かった。しかも一部報道によると、中国では販売されていないノルウェー企業のラベルが付いていたという。

 だが、その時点ですでに2千万個は既に市民の手に渡っており、当局側は市民への「警報」を発令し、同時に慈善団体などに渡された分の回収に当たった。回収数は1億1千万個以上に及んだという。

■「いかなる不満も聞いていない」

 欠陥コンドームはどういうルートでガーナ市民の手に渡ったのだろうか。ガーナ当局が調べたところ、まず、インドの貿易会社からケニアを経て輸入していたことが判明。さらにインドの会社から製造元をたどると、中国・河南省にあるコンドームメーカーの西貝橡月交有限公司であることが分かった。

 同社は2003年創業で年間3億個のコンドームを生産。総売り上げの約7割を輸出に頼り、主な取引先はガーナやケニア、ベトナム、バングラデシュで、ガーナには09年から出荷されていた。今回の騒動を重くみた河南省の食品薬品管理監督局は、同社に対し、原材料の仕入れや製品に関する検査を実施。その間の出荷を停止するよう命じた。問題となった欠陥コンドームのサンプル品の検査も行っているとされる。

 同社側は声明を出し、「製造工程は安全で、製品はテストされた。バイヤーからいかなる不満も受けていない」と表明。そのうえで担当者3人を現地に派遣した。

 

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