【毒食大陸中国】中国人さえ恐れる“中国産” 日本人は知らぬうちに“毒食品”を…

2013.06.13

★(5)

 2008年に日本で発生した「中国製毒ギョーザ事件」では、食べた10人が中毒症状を訴え、1人が一時重体に陥った。

 だが、表に出てこない中国産食品の健康被害はまだまだある。

 都内に住む自営業のAさん(36)は、昨年10月、新大久保にある中国食材店で「本場の上海蟹」を購入し、自宅で調理して食べたところ、夫婦で食中毒になってしまった。駆け込んだ病院の検査では、病原性大腸菌が検出されたという。

 また、レストランでの食用以外の中国産上海蟹は輸入が禁止されており、かりに本物だったとしたら密輸されたものに違いない。

 一方、神奈川県在住の男性会社員Sさん(33)は、今年の春、黄疸(おうだん)と下痢の症状に見舞われた。彼の職場には、同じ症状に苦しむ者がもう1人。それぞれ病院に行ったところ、ともに「A型肝炎」と診断された。

 同じ災難に見舞われた2人の共通点はひとつ。

 症状が出る2週間ほど前、横浜市内の中国人が多数出入りする中華料理店で、ともにテーブルを囲んだことだけだった。

 以上は、私の身の回りで起きた中国産食品による健康被害の実例だ。

 これらは、中国産食品が健康被害の原因として容易に推定できたケースだ。しかし、もっと怖いのは、知らず知らずのうちにそれを口にし、身体へのダメージをため込んでいくことである。

 中国に暮らす人々は、自国の食品の危険性をよく理解している。

 自己防衛の意識は高く、少しでも安全な食べ物を得るためのコストを惜しまない。

 いまや、北京や上海のオフィス街で働くホワイトカラーの中国人の昼食代は、40元(約640円)を下らない。

 裏路地に入れば、昔ながらのぶっかけ弁当屋や安食堂も存在し、出費を半額以下に抑えることもできる。だが、安全性を考えると、そうした安価な食事が彼らの選択肢に挙がることはない。食の安全を金で買っているのだ。

 日本はどうか。

 昨年行われた新生銀行の調査によれば、サラリーマンの昼食代の平均は510円だという。

 かたや高価で安全な食を求め、かたや安心しきって安価な食を求める。

 日中の消費者の意識はこれだけ違うのだ。

 食のグローバル化が進むなか、中国人より安いものを食べながら、中国からの「毒食品」と無縁でいるのは難しい話かもしれない。中国人すらもおびえて食べない中国産食品を日本の庶民がつかまされる。そんな時代が到来しているのだ。 =おわり

 ■奥窪優木(おくくぼ・ゆうき) 1980年、愛媛県生まれ。上智大経済学部卒。2004年に渡米、出版社・新聞社勤務を経てフリーに。07年から中国・広州で取材活動を開始。08年に帰国し、中国の社会問題を週刊誌などで執筆中。著書に『週刊SPA!』誌上での連載「中華人民毒報」をまとめた『中華バカ事件簿』(扶桑社)など。

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