アベノミクスで韓国経済“瀕死”状態 ウォン安でも通貨不安の火種 (1/2ページ)

2013.06.21


韓国経済は輸出産業の不振と中国経済の失速などで大ピンチ。朴槿恵大統領の「クネノミクス」の見通しは暗い(AP)【拡大】

 韓国経済の先行きに懸念が強まっている。株価は下落基調で、経済成長も低空飛行が続く。アベノミクスによる円安ウォン高で、日本と競合する輸出産業が打撃を受けるなか、最大の貿易相手である中国経済の失速も重荷になる。一方、為替がウォン安に転じた場合、今度は資金流出による通貨不安と背中合わせだ。国内の消費も個人の過剰債務であてにできないという内憂外患を抱え、危機が迫りつつある。

 韓国の株式市場で21日午前、代表的な指数である韓国総合株価指数が前日に続き大幅安に見舞われ、今年の安値を下回った。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が、量的緩和策の縮小に言及したことを受け、韓国など新興国に流入していた資金が引き揚げられるとの観測が広がった。韓国にとって輸出、輸入ともに最大の貿易相手である中国の製造業景況指数(PMI)が予想を下回ったことも売りに拍車をかけた。

 ただ、韓国株は6月に入った段階から急落していた。年初からの総合株価指数の下落率は約8%に達している。外資系証券がサムスン電子の目標株価を引き下げ、同社の株価が連日の急落に見舞われたことも影響している。

 主要企業の業績もさえない。今年1〜3月期の決算では、現代自動車やLG電子が減益に見舞われるなど、上場企業625社のうち約64%にあたる401社が営業減益または赤字となった。

 韓国の輸出企業に打撃を与えたきっかけは、いうまでもなく、アベノミクスの金融緩和による円安進行だ。「輸出依存度の高い韓国は、これまでの円高ウォン安を支えにした競争力を失いつつある」(準大手証券アナリスト)

 韓国の中央銀行である韓国銀行は5月に予想外の利下げで対抗。今月13日には「韓国経済は世界経済の穏やかな回復に沿って成長トレンドを維持する」との見方を示した。消費や設備投資が減少したものの、輸出が改善し、建設投資が大幅に増えたため、経済成長は弱いながらも続くとする。その一方で「円相場の変動率の高まりは下方リスク」と警戒をあらわにしている。

 

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