アベノミクスで韓国経済“瀕死”状態 ウォン安でも通貨不安の火種 (2/2ページ)

2013.06.21


韓国経済は輸出産業の不振と中国経済の失速などで大ピンチ。朴槿恵大統領の「クネノミクス」の見通しは暗い(AP)【拡大】

 5月の貿易統計によると、輸出は前年同月比3・2%増加と4カ月ぶりの高い伸びを示しているのだが「通貨安による輸出の数量効果は、通貨安が始まってから半年から9カ月後に出てくるといわれる。つまり円急落の影響が本格化するのはこれからということ」(前出のアナリスト)と指摘する。

 もっとも、このところの為替相場では対ドル、対円ともにウォン安に振れている。輸出企業にとってはひと息つけるはずだが、実は韓国経済の新たな火種となる。ウォン安予想が広がると、資金が国外に流出する形でさらなるウォン安が進むことが懸念されるというのだ。

 嘉悦大の高橋洋一教授は、「韓国は短期資金の引き揚げで通貨不安になった過去がある。アベノミクスで輸出企業が苦しくなっている時に通貨不安が襲い、日本の短期資金が韓国経済ののど元に来るのを恐れている」と解説する。

 米国が量的緩和縮小観測も資金流出の動きを加速させるきっかけになる可能性がある。

 韓国の実質経済成長率は8四半期連続で0%台が続くなど失速傾向にある。輸出企業の業績に陰りが見える中、個人消費など内需の拡大で景気回復を図りたいところだが、そこで大きなハードルとなるのが、個人の負債返済能力の低下だ。

 韓国銀行によると、2012年末時点の韓国の個人負債総額は前年比5・2%増の959兆4000億ウォン(約81兆3000億円)。これに対して可処分所得総額は同4・1%増の707兆3314億ウォン(約59兆9400億円)と大きく下回る。住宅ローンの利用増加や可処分所得の伸び悩みが背景にある。

 「クネノミクス」を掲げる朴槿恵(パク・クネ)大統領だが、その道のりは険しそうだ。

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