【留学生が見たリアル中国・最終話(下)】「抗日記念館」感想ノートに書かれた憎悪 「展示が一面的」の意見も   (1/3ページ)

2013.07.24


中国全土から多くの児童・生徒が訪れる人民抗日戦争記念館。「殺戮」「虐殺」「奴隷」などの日本語とともに日本への憎しみをかき立てる展示があふれ、感想ノートには日本への復讐を誓う言葉も並ぶ=北京市内【拡大】

 1年間の北京留学をほぼ終え、帰国を前に一抹の寂しさを味わっていたところで自転車を盗まれるなど、最後まで“てんやわんや”ではあったが、気を取り直して友人の中国人大学院生と北京郊外の盧溝橋にある人民抗日戦争記念館を見に行った。ところが、惜別ムードは一変、「日本が憎い」と書かれた子供たちの感想ノートをみて、現実に引き戻された。

まだ「百人斬り」展示

 人民抗日戦争記念館を見に行った理由は、「資料の説明文が、中国語と日本語では少しニュアンスが違う」という話を耳に挟み、確認しようと思ったのだ。

 とはいえ、中国側がわざわざ日本人の来館者に気を使って表現をソフトにするなど、ありうるだろうか。半信半疑のまま、日本語の説明を見てみると…。

 「対中侵略戦争の中で、日本軍は(略)、罪のない一般人をほしいままに殺戮し、残酷にも捕虜を虐殺し、労働者を奴隷のように酷使し、細菌戦と化学戦を実施し、占領区で奴隷化のための教育を推し進め…(略)」。

 どこがソフトやねん。確かに全体的にキャプションの内容は省略しがちではあるが、おおむね元の中国語に忠実に訳されていると感じた。

 南京戦で当時報道された日本軍将校の“百人斬り”の記事については、歴史的事実として認められていないにもかかわらず、あたかも事実として展示されている。「日本侵略軍は南京攻略の途中、ほしいままに中国民衆を虐殺した」という中国語のキャプションが付けられているのだ。ちなみに日本語の説明では「日本軍の人斬り競争についての『東京日日新聞』の記事」とだけ記されている。

(* =『東京日日新聞』は、現在の「毎日新聞」)

 総じて館内の展示は、「東アジアにおける反ファシズム戦争を中国共産党が主導し、残虐な日本侵略者に勇敢に立ち向かった」というトーンが貫かれていた。

ホロコースト展を併設

 さらに気になったのは、わざわざ夏休み期間に合わせて特別パネル展「ナチスドイツの強制収容所」が併設されていたことだ。

 

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