“戦勝記念”と浮かれる金正恩氏 「血盟」中国では記念行事もなし 朝鮮戦争休戦60周年 (2/2ページ)

2013.07.27


朝鮮戦争休戦60年の中央報告大会で手を振る金正恩第1書記。右隣は中国の李源潮国家副主席。両者が並び中朝の結束を“演出”=26日、平壌のメーデースタジアム(共同)【拡大】

 そんななかでの休戦60周年だけに、米韓は同盟関係を強調する式典を大々的に行う。韓国はこの日、参戦国の要人を招いてソウル市内の戦争記念館で式典を行う。米側からはソン・キム駐韓米国大使を代表に、サーマン韓米連合軍司令官やズムワルト国務副次官補代理(東アジア・太平洋担当)らが出席する。

 米ワシントンでも同日、朝鮮戦争参戦記念碑公園で記念式を行われるが、ここではオバマ大統領が演説する予定だ。式典には、ヘーゲル国防長官をはじめ韓国からも朴槿恵大統領の特使団や韓国陸軍のトップが出席。演奏会やレセプションなど催し物もめじろ押しだ。

 米韓のこうした大がかりな催事を比較すると、中朝は北朝鮮の行事のみで中国での式典の予定は発表されていない。また、李源潮国家副主席率いる中国政府訪朝団も実は、「規模は小さく、特別機も使用していない」(韓国・東亜日報)という。李副主席は訪朝したが、大国のリアリズム外交を行う中国に、かつてのような中朝血盟関係への情熱はない。金日成時代の1993年夏、休戦40周年では胡錦濤・政治局常務委員が代表団を率いて訪朝したが、核問題でウラン濃縮疑惑のまっただ中だった金正日時代の2003年夏、休戦50周年には行事さえなかった。

 今回、北朝鮮が威信を懸けて準備したのが過去最大規模の軍事パレードだ。「スカッド」「ノドン」「ムスダン」に加え昨年12月に発射成功した「テポドン2号」の登場や核弾頭の模型の公開なども観測されている。大歓声のなか金正恩氏は指導者としての高揚を感じるのだろうか。

 しかし現実には、金正恩政権を締め付ける国際包囲網が今後、強まる一方だ。そんな北朝鮮を、時間をかけ生かさず殺さず手なずけようとする中国。休戦60周年への中国のかかわり方が今後の中朝関係を暗示しているようだ。

 

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