バリ島海難事故で5人が生還できた理由 遭難に強い女性の特性が奏功?

2014.02.18


ダイビング事故で救助された古川さおりさん(共同)【拡大】

 葉についた水滴を飲み、命をつないでいた。インドネシア・バリ島沖で行方不明になり、約75時間後に救出された日本人女性ダイバー5人。奇跡的な生還の背景には、ベテランインストラクターの判断に加え、遭難に強いとされるオンナの特性が、功を奏した可能性がある。地元の救難当局は18日、依然不明の女性2人の捜索を再開、発見に全力を挙げる。

 17日に救出されたのは、ダイビングインストラクターの古川さおりさん(37)ら5人。5人ともすり傷を負っているが、普通に会話ができる状態という。

 古川さんが日本総領事館などに話したところでは、7人は当初一緒に漂流していたが、潮に流され途中で離れ離れに。14日の夜は暗闇の海を漂い続け、古川さんは気付くと、遭難現場から約20キロ離れたペニダ島南岸の岩場に漂着。15日夜までにはたどり着いたとみられ、そこから約800メートル離れた断崖下の岩場に森園彩さん(27)ら4人の姿が見えたという。

 古川さんがいた岩場近くにはパパイアの木が生えていたが、足場が悪く、果実を取りに行けなかった。周りの植物についた水滴や上から降ってくる雨水を飲んでいた。救出後、知人に「今はチャーハンとおそばが食べたい」と伝えたという。

 3日間の様子が徐々に明らかになる中、「遭難からこれだけたって生存が確認できたのは奇跡的」と話すのは、ダイビング歴30年の横浜市の耳鼻咽喉科医、三保仁さん(53)。

 遭難現場付近は潮流も速く、古川さんら現地のインストラクターは流れが速くても潜れる「プロ」だった。「インストラクターが潮の流れに逆らわないようにして、他の人の体力を温存したのでないか」とみる。

 水中では陸上の20〜25倍の速度で体温が奪われ、低体温症で死亡するケースも。現場は南国の海域で「水温が27〜28度あったとすれば、命を落とすまでにはいかない」と話すが、水に漬かり続けていれば、低体温症は避けられないとも指摘する。

 一方、新渡戸文化短大学長の医学博士、中原英臣氏は「人間は食べられなくなると、皮下脂肪をエネルギー源にする。女性は皮下脂肪が男性より多く、一般的に女性は遭難に強いといわれている」と分析。残る2人の無事を祈るばかりだ。

 

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