尖閣・東シナ海めぐり米中の対決姿勢鮮明 オバマ政権、中国軍拡を牽制か

2014.04.09

 米中両国の国防相が、沖縄県・尖閣諸島や東シナ海をめぐって激突した。ヘーゲル米国防長官が「日中間の係争において米国は日本を守る」と発言したところ、常万全国防相は「中国は領土を守る必要があれば、武力を使用する準備はできている。戦えば勝つ」と言い返したのだ。オバマ政権はウクライナ問題後、東アジアの安全保障方針を転換したが、中国はこれに反発したようだ。

 北京で8日に行われた会談では、両国防相が東シナ海や南シナ海、朝鮮半島情勢などで意見交換した。

 ヘーゲル氏は「事前の協議もなしに、係争となっている島の上空に、一方的に防空識別圏を設定する権利は、中国にはない。危険な紛争につながる」といい、尖閣問題では日本を支持する姿勢を明確に打ち出した。

 常氏は「自ら日本との争いをかき回すようなことはしない」としながらも、「(尖閣は)中国固有の領土。髪の毛一本ほどでも侵犯することは許されない」「米国は日本の行動を油断なく警戒しなければならないし、日本政府に対し寛大になり、支援してはならない」と要求した。

 今回の会談前、ヘーゲル氏は日本を訪問し、安倍晋三首相が目指す集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈変更について、これまで「歓迎」にとどめてきた表現を、より踏み込んだ「支持」に強めたうえ、イージス艦2隻を日本に追加配備することを明らかにした。

 ロシアによるウクライナ南部クリミア半島併合後、周辺諸国と対立する中国をロシアと重ねる論調が絶えない。オバマ政権としては、欧州混乱のスキを狙って、中国が「米国は介入できない」と軽く見て、東シナ海や南シナ海で軍事拡張を進めることを牽制する狙いがあるとされる。

 これに対し、中国は、ヘーゲル氏の要請を受け入れ、外国人として初めて空母「遼寧」を視察させた。軍備の透明性向上を求める米側に対して、“誠意”を見せたつもりだったが、オバマ政権側の不信感は払拭されなかったようだ。

 米中のにらみ合いが続きそうだ。

 

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