【ソウルから 倭人の眼】慰安婦問題で“正論”が封殺された現場 韓国に「言論の自由」はない?!  (1/3ページ)

2014.05.12

 日韓の歴史認識をめぐって韓国で反日世論が起こると、特に筆者を含む保守的論調の日本人記者は、反日系の市民団体や左派系メディアから“いい顔”をされず、居心地の悪さを覚えることがしばしばある。ただ、「日本人記者の主張」として受け止められたうえで、反発を受けるわけだが、韓国人による親日的な言動、あるいは日本に理解を示すような発言への反応はその比ではない。当地では確実に、猛批判にさらされる。そんなことを象徴する光景を、最近、目の当たりにした。(ソウル 名村隆寛)

 ■日本人の慰安婦は?

 ソウル中心部のプレスセンターで4月29日、慰安婦問題の解決を図ろうという趣旨で、「慰安婦問題、第三の声」と題したシンポジウムが開かれた。韓国側からは学者、慰安婦支援団体の幹部、記者がパネリストとして参加。日本側からは慰安婦への「償い」のための事業「アジア女性基金」(1995〜2007年)に設立当初から関わった和田春樹東京大学名誉教授がパネリストで出席した。

 韓国で「良心的な日本人学者」として知られる和田名誉教授を韓国に招いたシンポジウムは、全体的には慰安婦および慰安婦問題に理解を示すことをベースに進められた。約4時間におよぶシンポジウムの全てをここでは再現はしない。ただ、その中で興味深いやりとりがあった。

 パネリストの発言が一通り終わったあと、一般参加者とパネリストとの間で質疑応答が行われたときのこと。2人目か3人目かに手を挙げた若い男性が和田氏にこう質問した。

 「(慰安婦の強制性を認めた河野談話=1993年=の際に)日本政府は日本(人)の慰安婦に謝罪しましたか?」

 和田氏は「河野談話は(対象を)韓国人に限定していません。理論的には日本の慰安婦をも前提にしています」と答え、日本政府が日本人の慰安婦も対象に謝罪したことを説明した。

 質問者の男性はさらに尋ねた。「それでは、日本の慰安婦には補償がなされましたか?」

 和田氏は「日本人(慰安婦)には補償されたことはない」と事実通り答えた。

 2人の対話はこのようなもので、客観的に見ても、和田氏は事実に基づき、分かりやすく丁寧に答えていた。

 

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