【韓国×北朝鮮 いざ戦えば】中国の操り人形…「反日」で取り込まれた韓国 北は「庇護」で体制維持 (2/2ページ)

2014.05.18


習国家主席(右)率いる中国に、朴大統領の韓国は取り込まれた(共同)【拡大】

 これで国際社会の目は一気に朝鮮半島に移り、中国への批判や警戒はなりを潜めた。北朝鮮の砲撃は、高まる対中批判をそらしたのだ。つまり、北朝鮮は“鉄砲玉役”を引き受けることで中国を擁護し、中国の“叱られ役”を演じることで体制維持を図っている。

 北朝鮮の軍事行動の裏には、生殺与奪権を握る中国が常にいるとみるべきである。朝鮮戦争で、北朝鮮軍が壊滅状態に陥るや中国が参戦したのは、毛沢東による以下の決断だった。

 「米軍が鴨緑江南岸を完全に制圧すれば、中国は1000キロにわたる中朝国境を防御できなくなる。(中略)安保面で長期にわたり受動的、不利な態勢にならないためにも、北朝鮮という緩衝地帯を失ってはならない」(学習研究社『朝鮮戦争』より)

 これこそが、現在でも中国が北朝鮮の体制を支える最大の理由といえる。そして、中国は韓国による朝鮮半島の統一を誰よりも望んでいない。

 中国による韓国取り込みは経済面でも着々と進められ、韓国の対外貿易に占める中韓貿易の比率は20%にも上った。

 中国は、政治的にも経済的にも韓国を取り込むことで日米韓連携にクサビを打ち込み、自国の安全保障に重要な緩衝地帯である北朝鮮を守ることに成功したのである。

 韓国はいつになったら、「反日」の代償の大きさに気付くのだろうか。 =おわり

 ■井上和彦(いのうえ・かずひこ) 軍事ジャーナリスト。1963年、滋賀県生まれ。法政大学卒。軍事・安全保障・外交問題などをテーマに、テレビ番組のキャスターやコメンテーターを務める。航空自衛隊幹部学校講師、東北大学大学院・非常勤講師。著書に「国防の真実」(双葉社)、今回の連載のもとになった「日本が戦ってくれて感謝しています−アジアが賞賛する日本とあの戦争」(産経新聞出版)など。

 

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