朴大統領の涙は不発 与野党が内閣総辞職を要求 遺族らは談話に不満

2014.05.21

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領による「涙の談話発表」が、不発に終わった。韓国の国会は20日、旅客船「セウォル号」沈没事故に関する緊急質疑を開き、与野党がそれぞれ、鄭●(=火へんに共)原(チョン・ホンウォン)首相に対し、朴政権の閣僚と側近の総退陣を要求する事態となったのだ。

 「国家の改造と革新のためには人的刷新が必須であり、それは内閣の総退陣と大統領府の(首席秘書官ら)参謀の全面改編だ」

 朴氏を支える与党・セヌリ党議員はこの日の国会質疑で、こう迫った。野党議員も、朴氏の最側近である大統領府の国家安保室長や国家情報院長などの総退陣を求めた。

 厳しい追及を受け、鄭氏は「閣僚は責任を痛感しており、職に恋々とする者はいない」と応じた。

 朴氏は19日午前、死者・行方不明者300人以上を出した沈没事故に関する国民向け談話を発表した。「(政府が)まともに対処できなかった」「(最終責任は)大統領である私にある」などと謝罪し、友人を救おうとして命を落とした高校生らの名前を読み上げながら、涙を流した。

 ところが、朝鮮日報が20日の紙面で「(政権・与党は、6月4日投開票の統一地方選を前に“涙”の効果で)支持者の減少を食い止められると期待していたもようだ」と伝えるなど、韓国各紙は、朴氏の談話発表を否定的に報じている。

 沈没事故の犠牲者や行方不明者の家族らが、談話に不満を漏らしたこともあり、世論の軟化はまだまだ難しいようだ。

 朴氏は21日にも後任の人事案を示す可能性があるが、閣僚候補の人材難も指摘されており、政治的危機は拡大している。

 

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