【日韓の深層】韓国の史実に反する主張 相互理解の妨げにしかならない (1/2ページ)

2014.05.28

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 「日本と、朝鮮半島の歴史は、そもそも、大和朝廷・天皇一族が朝鮮から来たところから始まって、二千年以上続いている」

 こうした奇説をブログに書いたのは、東京電力福島第1原発訪問後の鼻血表現などで物議を醸した、漫画「美味しんぼ」の原作者、雁屋哲氏である。

 奈良時代に成立した歴史書『日本書紀』には、九州にルーツを持つ大和の領主が日本を統一したとあり、それを否定すべき材料は何もない。もちろん、天から降ってきたはずがないわけで、遠い先祖がどのように日本列島にやってきたかは不明だ。ただ、少なくとも朝鮮半島の王様が日本を征服したなどという伝説すらないし、考古学的根拠もない。

 かつて天皇陛下は「桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると続日本紀に記されている」と述べられた(2001年12月)。

 韓国ではこれを「日本の皇室が百済王家の分かれだ」と受け取った向きもあったが、事実は違う。百済王の子孫が日本に帰化して下級官吏だったところ、その娘が天智天皇の孫の側室になり、生んだ子供がたまたま天皇になっただけだ。

 何しろ、百済王家の当主、つまり百済再興のときに王となるべき人物でも、日本では「鎮守府将軍陸奥守」といった中級貴族扱いだったのが、百済との関係である。

 一方、平安時代にまとめられた氏族名鑑『新撰姓氏録』によると、畿内(山城・大和・河内・和泉・摂津)にいた貴族のうち3割が、日本統一以降に、朝鮮半島や中国から渡ってきた渡来人の子孫だった。古代日本の支配層には2割くらいの割合で朝鮮半島の人々の血が混じっていたようだから、両国民が兄弟のような関係であることも間違いない。

 

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