中国、また体当たりの暴挙 今度は海警公船が越巡視船に 国際世論を無視

2014.06.03


中国海警局の艦船(奥)は傍若無人な衝突を繰り返している(ベトナム沿岸警備隊提供・共同)【拡大】

 中国の暴挙がまた明らかになった。ベトナムと領有権を争う南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島付近で1日夕、中国海警の公船が、ベトナム沿岸警備隊の巡視船に体当たりしたのだ。ちょうど同日、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議で、中国による「力による現状変更」に各国から批判が集中しただけに、国際世論を完全に無視したといえそうだ。

 中国公船の凶暴な行為は、ベトナム国営メディアが2日、大きく傾いた巡視船の映像とともに報じた。中国公船の体当たりで、巡視船は船体の4カ所に穴が開いたうえ、排水や換気装置も破壊されるなど、激しい損傷を受けたという。

 この海域では、ベトナムの漁業監視船が1日午前、中国公船から放水砲によって活動をたびたび妨害された。このため、ベトナム側が警護のため巡視船を派遣したが、その巡視船も中国側から攻撃されたという。

 ベトナム政府によって抑えられている国内の反中感情を刺激し、反中デモが再燃する可能性もある。

 それにしても、中国公船が体当たりしたタイミングが注目される。アジア安全保障会議で、中国批判が吹き荒れた直後なのだ。

 安倍晋三首相は5月30日、強引な海洋進出を進める中国を牽制して「法による南シナ海の安定」を訴え、ヘーゲル米国防長官も翌31日、「中国は一方的行動によって(地域を)不安定化させている」と非難した。1日には、中国人民解放軍の王冠中・副参謀総長に対し、各国の安全保障の専門家14人から批判が殺到していた。

 中国公船の行為は、国際世論の懸念と警告を無視した暴挙といえる。ベルギー・ブリュッセルで4、5両日に開かれるG7(先進7カ国)首脳会議では、中国の強引な海洋進出を非難する宣言が採択される方向だが、その内容にも影響しそうだ。

 

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