【外信コラム】ベトナム戦争はタブー? 朴大統領、戦死者追悼で“英霊”触れず

2014.06.07

 韓国で6日は国のために亡くなった戦死者などを追悼する「顕忠日」で公休日になっている。ソウルの国立墓地では大統領が出席して記念式が行われ、午前10時には全国で黙祷(もくとう)のためサイレンが鳴らされた。6月というのは韓国にとって最大の犠牲者を出した朝鮮戦争(1950〜53年)の月だ。だから国立墓地には朝鮮戦争の戦死者の墓碑が最も多く、次いで多いのがベトナム戦争の戦死者だ。ベトナムには65年から73年までの8年間、米軍支援で延べ31万人を派兵し約5千人が戦死した。

 今年の記念式演説で朴槿恵(パク・クネ)大統領は当然、北の侵攻による朝鮮戦争の過去に触れ、北に対して核放棄を訴えたが、同時に中国での安重根記念館や抗日部隊記念碑の完成にも触れて過去の抗日独立運動もたたえた。

 昔の抗日運動家も“殉国者”ということでおかしくはないだろうが、それよりもベトナム戦争の“英霊”に何も触れなかったことが気になった。あの戦争は当事者のベトナムはもちろん中国やロシアなど旧共産圏からは侵略戦争といわれ、国際的に“歴史認識”が分かれている。安倍晋三首相がいうように国際関係つまり外交では歴史認識の違いは棚上げするしかない。朴大統領も対中国、対べトナムではそうしている。対日でやれないはずはない。(黒田勝弘 「ソウルからヨボセヨ」)

 

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