ロシアと親露派が内ゲバか 親露派幹部がサイトに「プーチンに見捨てられた」

2014.07.24

 ウクライナ東部でのマレーシア航空機撃墜をめぐり、ロシアのプーチン大統領と、親露派武装勢力の間に不協和音が漂い始めた。これまで親露派勢力は地対空ミサイル「BUK(SA11)」の保有を否定していたが、司令官の1人が保有を認めたうえ、幹部によるプーチン氏への恨み節まで発覚したのだ。新たにウクライナ空軍の戦闘機2機の撃墜も報じられるなど、親露派勢力が暴走する可能性もあるのか。

 BUKの保有を証言したのは、親露派勢力のホダコフスキー司令官。詳しい入手経路や誰が発射したのかは不明だが、同型ミサイルが撃墜現場の西約10キロの地点に配備予定だったといい、撃墜後に「証拠をなくすために送り返されたのだろう」と述べた。ロイター通信が23日、報じた。

 ロシア国防省幹部は記者会見で、撃墜事件にはウクライナ軍が関与していたとの見方を主張。BUKを含め、いかなる武器も親露派勢力に供与していないと説明してきたが、司令官の証言はこれと180度異なる。

 さらに、親露派勢力幹部が、大規模な軍事介入に踏み切らないプーチン氏への「恨み節」を交流サイトに公開していたことも分かった。

 ウクライナからの独立を宣言した「ドネツク人民共和国」最高会議前議長のデニス・プシーリン氏で「われわれは期待を抱かされ、見捨てられた。プーチンは美しい言葉でロシア人を守ると言ったが、言葉だけだった」と批判していた。

 書き込みは今月初めで、マレーシア機撃墜の前とみられるが、プーチン氏と親露派勢力が、微妙な関係であることがうかがえる。

 ロシアは、ウクライナで親欧米派が実権を握った2月の政変以降、親露派勢力をたきつけてきたが、ジレンマに立たされている。同勢力に、ロシア民族主義者や軍隊上がりの傭兵、ごろつきなどが加わり、クレムリンの思惑通りには動かなくなっていたからだ。

 プーチン氏は22日、「わが国は(親露派勢力に)影響力を行使するよう求められている。できることは全てやろう」と語ったが、距離を置こうとしているのか。

 こうしたなか、インタファクス通信は23日、ウクライナ国防省筋の話として、東部地域で同国空軍の戦闘機2機が親露派勢力の攻撃により撃墜されたと伝えた。情勢は混沌としてきた。

 

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