韓国GDP失速 ウォン高で現代自も減収減益 現地メディア「低成長の沼」嘆き

2014.07.25

 韓国経済の低迷ぶりが鮮明になってきた。4〜6月の実質国内総生産(GDP)速報値は、消費低迷が響いて前期比0・6%増にとどまった。前期比の成長率が1%に満たなかったのは3四半期連続。為替のウォン高も深刻で現代(ヒュンダイ)自動車の決算も減収減益となり、現地メディアは「低成長の沼」に陥ったと嘆いている。

 GDP0・6%増は、2012年7〜9月期の0・4%増以来、7四半期ぶりの低水準。韓国銀行(中央銀行)によると、民間消費が0・3%減と大きく落ち込んだのが減速の主な要因となったという。

 消費低迷の背景について韓銀は、4月の旅客船セウォル号沈没事故の影響で消費者心理が冷え込んだためだと説明する。ただ、輸出依存で内需が低迷しているというのは、旅客船事故以前から韓国経済が抱える構造的な問題で、これが噴出した形だ。

 調査会社ニールセンがまとめた4〜6月期の世界の消費者信頼感指数によると、韓国の指数は53と、財政不安のギリシャ(55)や政情が混迷するウクライナ(61)を下回る世界最低に近い水準で、消費増税で落ち込んだ日本(73)も大きく下回っている。韓国の消費者心理が低迷している様子がうかがえる。

 こうした中、韓国経済が頼るしかない輸出産業に大打撃を与えたのは超ウォン高だ。最大手のサムスン電子がすでに4〜6月期業績見通しが大幅減益となったことを明らかにしているが、現代自動車も24日、売上高が前年同期比1・9%減、営業利益が同13%減となったと発表した。最終利益も同6・5%減で事前のアナリスト予想を下回っている。現代自は7月以降も厳しい事業環境が続くとの懸念を示している。

 このところの成長鈍化について聯合ニュースは「低成長の沼から抜け出せなかった」と報じた。企画財政省は今年の成長率予測を従来の4・1%から3・7%に下方修正した。韓国銀行もすでに4・0%から3・8%に引き下げている。

 韓国政府は41兆ウォン(約4兆1000億円)規模の経済対策を打ち出すと強調しているが、「直接の財政支出は少なく、景気浮揚効果は疑問が残る」(国内シンクタンク)という。

 

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