中国、ウイグル族弾圧強化の思惑 「沖縄も侵略対象に…」警告も (1/2ページ)

2014.08.02


2009年7月に発生したウルムチ大暴動。これ以降、中国政府の弾圧は苛烈を極めている(共同)【拡大】

 習近平国家主席率いる中国政府が、新疆ウイグル自治区での弾圧を強化している。これに伴い、ウイグル族と治安当局の衝突も頻発している。亡命ウイグル人を束ねる組織「世界ウイグル会議」のイリハム・マハムティ副総裁は、習政権の弾圧について「中国国内の不満をそらすため」と批判し、日本人にとっても決して対岸の火事ではないと警告する。

 周永康・前政治局常務委員が先月末、汚職容疑で失脚した背景については諸説あるが、周氏が治安・司法部門のトップとして君臨してきたため、習氏がこれを奪うため周氏失脚に踏み切った−という説もある。

 マハムティ氏は「習氏は権力基盤が固まっておらず、治安組織を味方につけなければならない。彼らの仕事をつくるため、ウイグル人への弾圧をエスカレートさせている」と指摘する。

 習政権は、2009年のウルムチ大暴動から5年を迎えた7月5日に備えて事前に弾圧を強化した。5月には超法規的措置を含む「対テロ戦争」を今後1年間行うと宣戦布告し、約380人を拘束。ラマダン(断食)やひげを禁じたり、女性のスカーフ着用を取り締まったりするなど、イスラム教徒への宗教弾圧の様相も呈している。

 これに反発したウイグル族によるテロは今年に入ってからも頻発している。1日にはホータン地区で警察が「暴徒」9人を射殺。先月28日もカシュガル地区で、武装グループが派出所や地方政府庁を襲撃して数十人が死傷した。

 マハムティ氏は「過激な若者が増えているが、弾圧が強まれば、一番おとなしい動物の羊でも人間にぶつかっていく」といい、こう続ける。

 

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