韓国“親朴派”は「死に体」状態 保守論客も見限る 人事迷走に失望 (1/2ページ)

2014.08.13


ついに支持基盤である保守層からも見放されつつある朴大統領 (聯合=共同)【拡大】

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が苦境に立たされている。迷走を重ねる内閣改造人事をめぐり、これまで政権を支えてきた保守層から支持を急速に失いつつあるのだ。インターネット上には、朴大統領への罵詈(ばり)雑言が書き連ねられ、政権運営に影響を与えてきた保守論客も見限る動きをみせている。与党セヌリ党内の支持派も「死に体」という末期状態の朴政権。ノンフィクションライターの高月靖氏がリポートする。

 「父親の顔に泥を塗った」

 「ただの七光りだと分かった以上、もう何も期待しない」

 「情けなくて怒りもわいてこない」

 韓国のインターネット上にはいま、こうした怒りと落胆の声が渦巻いている。矛先を向けられているのは、ほかでもない朴槿恵大統領だ。韓国元大統領である父親の正煕氏の功績と比較して朴氏を批判する声が目立つ。

 ネット世論では政治家への批判はつきものだが、朴氏に対する最近の反応は異常事態ともいえる。

 「韓国では、これまで保守層のネットコミュニティーが、朴政権を熱心に支援し続けてきました。しかし、いまその人たちが、一斉に手のひらを返して大統領批判を始めたのです」(現地メディア関係者)

 ネットユーザーだけではない。朴政権を支持する世論をリードしてきた政治評論家、つまり代表的な保守系の論客たちも、次々に「反朴」を宣言している。きっかけは今年6月から続く内閣改造人事の迷走だ。

 「その発端は、4月のセウォル号沈没事故。左派系の野党は、事故を格好の材料にして、朴政権を大きく揺さぶったわけです」(同)

 5月中旬には、左派勢力の言いなりになる形で、朴氏が海洋警察の解体を決定。これも保守層の批判を呼んだが、このころはまだ、朴政権への支持は根強かった。

 「当時は、まだ保守層がネット上で、朴大統領の擁護を繰り広げていました。保守政権に期待する彼らのなかには、自分たちを誇らしげに『朴大統領のシールド(盾)』と呼ぶ人さえいたほどです」(韓国政府関係者)

 

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