シリア拘束邦人、民間軍事会社を経営 妻を亡くし「自分は死んでもいい身」 (1/2ページ)

2014.08.19


湯川さんを拘束したとみられる「イスラム国」のメンバー。好戦的なことで知られる(AP)【拡大】

 シリア北部アレッポで、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に拘束されたとみられる日本人男性の安否が気遣われている。男性は都内で民間軍事会社を経営する湯川遥菜(はるな)さん(42)とみられる。関係者によると、妻を亡くし、「自分は死んでもいい身」と打ち明けていたという。その一方で、金銭トラブルも抱えていた。湯川さんが現地で同行していた反体制派武装組織「イスラム戦線」は、「イスラム国」戦闘員との捕虜交換で湯川さんの解放を目指しているが、不透明感が漂っている。

 イスラム国によるものとされる犯行声明が18日までにインターネットを通じて出された。

 「イスラム国の情報機関が日本人スパイのハルナ・ユカワを拘束した」としているが、安否などには言及しておらず、声明の信ぴょう性も明らかではない。

 外務省の斎木昭隆事務次官は19日午前、「特段、新しい情報はない。政府、外務省、大使館を挙げて身の安全を含めた確認作業をしている」と説明。犯行声明に関し「話せる情報はない」と強調した。

 湯川さんはどのようにシリアに渡ったのか。

 「イスラム戦線」の地区幹部によると、7月27日、トルコ最大都市イスタンブールから南部ガジアンテプに空路で入り、28日に陸路でシリアに入国した。「現場リポートを書きたい」としてイスラム戦線に同行し、8月15日にイスラム戦線の部隊とイスラム国の戦闘を取材に行き、戦闘に巻き込まれ拘束された。

 湯川さんは今年1月、東京都江東区で民間軍事会社「ピーエムシー(PMC)」を資本金300万円で設立。同社のホームページでは「国際民間軍事業」「国外警護」などを主事業とする「民間軍事会社」としている。

 欧米では、紛争地で要人警護や輸送の警備などを請け負う複数の民間軍事会社(PMC)が活動するが、同じ名称ではあるものの、湯川さんの会社は、海外のそれとは趣がかなり違っている。

 ピーエムシーの役員の1人は「彼とは今年1月にウェブサイトを通じて知り合った。衣料品の輸入販売をすると聞いていただけで、事業内容を詳しく聞いていなかった。設立当初から活動実績もほとんどなかったはずだ。私自身も3月には役員の退任を申し出ている」と明かす。

 オフィスを構えるのはレンタルオフィスが集まる高層ビルの一室。そこも「6月いっぱいで引き払ってしまったようだ」(ビル関係者)。会社の代表電話は不通で、湯川さんの携帯電話も繋がらなくなっている。

 

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