【外信コラム】韓国で“秀吉撃退”映画が驚異のヒット 観客動員2千万突破も

2014.09.06

 韓国は秋夕(チュソク)(陰暦8月15日の8日=中秋節)のため、今週末から10日まで大連休だ。今年から振り替え休日がはじまり休みが増えた。帰省のほか最近は海外旅行に出かける人が多いが、興行界もかき入れ時でテレビや映画は“秋夕特選”と銘打って人気を競う。

 しかし映画界は7月封切り以来、爆発的ヒットの時代劇『鳴梁(ミョンリャン)』が連休中に観客動員2千万突破になりそうだと話題集中だ。人口5千万の国で2千万人とは、にわかには信じがたい数字だが、何回も見た人がいるということだろうか。

 韓国映画史の記録を塗り替えたこの『鳴梁』は、16世紀の李朝時代に日本から侵攻してきた豊臣秀吉の水軍と戦ってこれを打ち破ったというおなじみ李舜臣の話。海戦で日本軍を打ち負かす派手な戦闘シーンが売り物で観客は拍手喝采し溜飲(りゅういん)を下げる。「鳴梁」というのは地名で例の「セウォル号沈没事故」の現場に近い。そこを舞台に偉人伝ナンバーワンの英雄・李舜臣が指導力を発揮し、自らは犠牲をいとわず、民をいつくしみながら国難を克服するということで、時節柄、政治的に示唆するところも多く大ヒットになったとか。

 それにしても観客2千万人とは驚異だ。1つのことでワーッという風景は韓国人論の素材として興味深い。(黒田勝弘)

 

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