サムスン大泣き トヨタ笑う 円安ウォン高加速で韓国経済に致命傷 (1/3ページ)

2014.09.09

 為替の円安が再加速していることで、韓国経済へのショックが「懸念」から「現実」の段階に入ってきた。約6年ぶりの円安ウォン高水準となって日本の製造業が競争力を取り戻す一方、韓国の輸出は伸び悩み、主要企業の業績や株価が低迷している。韓国当局による為替介入でウォン安に誘導するという手も、米国ににらまれてもはや使いづらい。韓国経済はさらなる沈滞に向かうしかないのか。

 円とウォンのレートは8月上旬時点で1円=10ウォンを上回っていたのが、9月に入ると9・6〜9・7ウォン台と、わずか1カ月足らずで約4%のウォン高が進んだ。アベノミクス相場がスタートした2012年11月以降では、ウォンは約4割も上昇したことになる。

 安いウォンで輸出を伸ばしてきた韓国メーカーには大きな痛手だ。韓国最大の企業、サムスン電子の株価は今年8月以降、右肩下がりが続き、2年ぶりの安値水準で低迷している。現代(ヒュンダイ)自動車も年初来安値を更新した。いずれも今後の業績悪化懸念が投資家の不安感を誘っている。

 日本の輸出産業にとっては円安は追い風だ。たとえばトヨタ自動車は対ドルで1円円安が進むと、年間の営業利益を400億円押し上げる。トヨタの想定レートは1ドル=100円のため、105円台が続いたとすると、年間2000億円の増益要因だ。

 このところドル高基調が続いたため、ウォンも対ドルではやや落ち着いているが、対円でのウォン高の悪影響はより深刻になる。日本とは自動車や電機、鉄鋼、造船など競合する業態が多く、為替の円安ウォン高が進めば、東証株価指数(TOPIX)が上昇するという相関関係が成り立つという分析もあるほどだ。

 

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