【ビジネス読解】ビル傾く手抜き工事、韓国建設現場“あり得ない実態”…他国も「発注したくない」が超安値で排除も困難 (2/3ページ)

2014.12.09


韓国中部の牙山で突然傾いた建設中のビル(聯合=共同)【拡大】

 ■韓国製は『使うな』

 「公共工事で韓国の製品を使うことが一番のリスクだ」

 2年ほど前まで日本の大手ゼネコンの東南アジア拠点で働いていた中堅幹部は、ベトナム政府関係者からこうささやかれたのを思い出す。中堅幹部は「ではなぜ工事の質が悪いと分かっていながら、韓国企業を選ぶのか」と詰め寄った。すると、この関係者は「入札価格が一番低い業者を選ばなければ、上司に説明がつかない」と顔をしかめたという。冗談かと思ったが本当の話だ。

 日系建設企業にとって、韓国企業の安値攻勢は脅威だ。例えば、シンガポールの競争入札では、「コリアンライン」という隠語がある。日系企業が無理をして入札価格を下げて(業界用語で「突っ込んで」)も落札できないような安値で、韓国企業は請け負っているのだ。

 その点、日系企業の多くは工期を守ることを前提に資材やマンパワーを確保するため、どうしてもコストがかさむ。技術力では韓国に負けないが、競争入札という制度上、相手より安い価格でなければ工事を受注できない。

■負けられない戦い

 韓国企業の海外進出の歴史をひもとくと、2005年ごろまでの建設工事における海外受注実績は年間150億ドル(1兆7250億円)程度だった。だが07年以降、中東や東南アジア各国で急速に力をつけた。10〜13年に4年連続600億〜700億ドルの水準を維持している。13年度の日本の大手約50社による海外建設受注実績(約1兆6029億円)と比べて4倍以上で、その勢いが理解できる。

 土木・建築工事を総合的に請け負う日本のゼネコンに対し、韓国の大手建設会社の現代建設、サムスン物産、GS建設などはいずれも財閥系だ。グループの中核事業となっている化学、石油精製などの強みを活用し、中東における化学プラントの大型工事を相次いで受注している。

 さらに、近年は難しい建築工事を受注する事例も目立ってきた。10年6月に韓国の双竜建設が完成させたシンガポールのリゾートホテル、マリーナ・ベイ・サンズは、「入」の字の形をした建物で、ピサの斜塔より10倍近く傾かせる難工事を克服したとして、話題となった。マレーシア・クアラルンプールの超高層ビル「ペトロナスツインタワー」は、日本のハザマと韓国のサムスン物産が1棟ずつ請け負った。

 

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