“ナッツ副社長”だけじゃない 韓国財閥に多い「モンスター一族」

2014.12.13


韓国国交省の前で取材に答える趙副社長。自信に満ちたかつての面影はなかった (AP)【拡大】

 大韓航空の女性副社長が自社機内でナッツの出し方が間違っていると激高し、客室サービス責任者を降ろし出発を遅らせた問題が広がり続けている。韓国内どころか世界も仰天させたこの傍若無人ぶりは、副社長に限らず、母親や同じ副社長の弟ら大韓航空を率いる財閥一家に共通する行為だったという。韓国メディアは「起こるべくして起こった」など関係者の冷ややかな声とともに伝えている。

 米ニューヨークのケネディ国際空港で5日、離陸を待つ大韓航空機内はこんな状況だったという。韓国紙「ハンギョレ」によると、ファーストクラスに座っていた趙顕娥(チョ・ヒョナ)副社長(40)=辞表提出=は、ナッツの提供の仕方をめぐり、女性乗務員をひざまずかせ、ファイルか本のようなものを投げつけ、「探しなさいって言ってんのよ!」と大声を張り上げた。本のようなものは同航空のマニュアルとみられる。

 趙顕娥氏は、大韓航空を抱える財閥・韓進グループの2世会長、趙亮鎬(チョ・ヤンホ)氏の長女にあたる。

 この騒動をきっかけに趙一族が過去に起こした不祥事にも焦点が当たりつつある。

 ハンギョレは、顕娥氏と同じく、同航空の副社長を務める弟の源泰(ウォンテ)氏が、2005年、車の運転中に70代の老女とけんかとなり、押し倒して立件されたとし、趙会長の夫人で顕娥氏らの母親が過去に空港で社員を大声でののしり、ひんしゅくをかったことがあると報道。今回の問題を受けて、「職員は表立っては言わないが、起こるべき事が起こった」とするグループ幹部の話も伝えた。

 実のところ、こうした横暴は、趙一族に限らない。財界上位のあるグループの会長は、ガムをかんでいた、タバコのにおいがするなどの理由で役員や職員を解雇したことで有名という。

 韓国では、かねてから財閥一族の傲慢さや、2世、3世の早過ぎる昇進がモラルハザードを招く懸念が囁かれてきた。

 「ただ、サムスン電子会長の次女、李敍顕(イ・ソヒョン)氏(グループ会社社長)のように、アパレル事業の成功で韓国誌が選ぶ『2014年のCEO10人』に選ばれるなど評価されている子息もいる」とは、現地日本人メディア関係者。

 韓国経済を支える大財閥。同国の未来を考えると、ナッツ副社長問題は、いち子息の暴走で済まない危うさもうかがわせている。

 

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