【鼓動】米が疑う中国政府“浸透目的”と“スパイ機能” 米大学から締め出される中国「孔子学院」の現場 (1/2ページ)

2014.12.15


 ジョージ・メイソン大学のキャンパスにある孔子像【拡大】

 米国の大学に中国政府系の文化機関「孔子学院」が浸透し、全米に100カ所近く設立されている。中国の語学と文化を教えるというのがうたい文句だ。しかし、中国の影響力を強めようという中国政府の戦略もちらつき、契約を打ち切る動きもある。何が問題なのか。ワシントン首都圏にある孔子学院の一つを訪ねた。(バージニア州フェアファクス郡 加納宏幸、写真も)

 ジョージ・メイソン大学(GMU)の孔子学院はフェアファクス郡の広大なキャンパスの中心にあった。

 「天冷了。我想買件毛衣」(寒くなってきた。セーターを買いたい)

 地域住民や大学職員を対象にした中国語教室で5人の生徒が日常会話を練習していた。どこにでもあるような語学学校の風景だ。

 「1980年代まではアジアの語学を学ぶとしたら日本語だったが、今はほとんどの米国人が中国語を選びます」

 GMU職員のデービッド・ハーヴィーさん(26)は北京に2年間滞在した経験があり、中国語を忘れないために通う。

 統計学を研究する大学院生(27)は「将来、中国人の同僚と仕事をすることになる」という理由で中国語の学習を続けている。

 「中国関連の協力が必要な学部などと共同で作業し、関係を築いています」

 2009年に設立されたGMU孔子学院で米側の院長を務める高青氏(31)はこう強調した。その象徴がキャンパスにある4メートルほどの孔子像だ。

 中国語を専攻する約200人の学生に語学を教え、一般向けのコースも割安の授業料で提供する。8人の教師は中国教育省直属の北京語言大学の教授や大学院生が派遣され、運用資金や教材を同省傘下で全世界の孔子学院を運営する中国の機関「漢(ハン)弁(バン)」が提供する。

 

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