【ソウルから 倭人の眼】冷静な論議を封じる韓国の一方的な「日本強奪史観」 (1/4ページ)

2014.12.27


 長崎県対馬市の寺から盗まれた「誕生仏」(対馬市教育委員会提供)【拡大】

 日本国内に現存する、朝鮮半島由来の文化財に向けられる韓国からの“視線”が異様に熱い。日本の寺などから韓国人窃盗団が盗んだ仏像、博物館に所蔵された文化財、さらには個人が所有するものまで。盗みの是非はさておき、韓国(政府やメディアなど)では結論として「元来、日本に奪われたものであり、韓国に戻すのは当然」という主張が、当然のように語られている。韓国から日本に渡った文化財のすべてが、日本人による“強奪品”にされかかっている。(ソウル 名村隆寛)

■信仰の対象か、文化財か、商品か

 韓国で言われる「文化財奪還」の象徴的なものは、2012年10月に長崎県の対馬にある寺と神社から盗まれた新羅時代と高麗時代の仏像2体。

 日本の立場としては「信仰の対象」(下村博文文部科学相)なのだが、日本側からの再三の返還要求にも関わらず、韓国文化財研究所に置かれたまま。信仰の対象として拝まれることもなく、文化財として「接近禁止」の札が貼られているという。

 懲りもせず、2年あまりを経て11月末、また韓国から別の遠征窃盗団が対馬にやってきた。寺から新羅時代の仏像と経文を盗み、現地で逮捕された。窃盗団は警察の調べに対し、「売る目的」だったと供述。仏像を古美術の商品とみなしていたわけだ。

 さすがにこの時は、韓国内でも盗みを戒める声が出た。「『愛国的な犯行』と言おうが何と言おうが、盗みは盗みだ」(朝鮮日報のコラム)という見方だ。ただし、コラムはこう続けた。

 「日本が植民地時代に略奪していった数万点の文化財は依然として、戻ってきていない。窃盗団を厳しく処分してこそ、日本が盗み奪っていった文化財を明確に堂々と返還要求できる道徳的な力となる」

 自国民による窃盗行為を批判する一方で、「日本にある朝鮮半島渡来の文化財のほとんど(全て)は、過去に日本が略奪、盗み奪ったもの」という主張が韓国では“常識化”している。

 

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